フルダイブのメンテナンス日に父さんと電化製品を見に行く
学校が終わったら父さんの職場に向かった。
残暑厳しい中に市役所に行くのはそれなりに厳しい、でも母さんから前々から頼まれていたのと妹の部屋の扇風機が壊れたので、リビングようにルンバと扇風機を買って帰ることになったわけです。
で、ついでに市場によってお魚と野菜の購入だね。
まあ~そのため今日は父さんも車で来てるはずで、はや上がりである。
「栗栖ちょうどよかった」
タイミングよく駐車場から大型に改造された中古ラングレーが出てきた。あれが父さんの愛車である。
ラングレーは日産の小型車であるが、父さんと伯父さんの趣味である車いじりがあって、あれではもう面影すらないよね~、
まあ~2mある父さんに小型車はむりですから仕方ないのかも。
多分名前はラングレーだけど世界で一台だけの特注改装車だろうね。
どうやって車検通せてるのかはいまだに謎である。
もう一台買い物用に母さんが中古の改造ミニバスを買っていたけどそこはまたいずれ語ることもあるかもね。
「いや~しかし暑いな」
「そうだね~、でも父さんの場合体脂肪率低すぎて汗をかかないんじゃないのかな?」
「いやそうでもない、最近はサボってたから8キロ太ってしまった、まあ~幸せ太りだな」
「そう言えば、8月は色々行事とかあったからね~」
「で、扇風機はわかるけどどうして今さらルンバを買うのさ?」
前にラブリンの毛が抜けやすいから掃除に楽なルンバを買う話が出た時は買わなかったのに。
「・・・・・・・・」
珍しく言いづらそうな顔をしていた。
「まあ~、うちの職員からも頼まれたのもあるが母さんとベッキーがなどうしても、さんちゃんのルンバライダーをみたいと・・・」
「あっ、アハハハハハハなるほどね~、父さんも母さん、ベッキーには勝てないもんね」
「はあ~、仕方ないさ」
世の中女性に反抗できる男は少ないのだ。
二人はしみじみと家電コーナーに向かった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ただいま~」
「お帰りなさいあなた、チュ」
「・・・ごほん、母さんただいま~」
「あらやだわ~、お兄ちゃんもお帰り」
「ただいま母さん、ルンバと扇風機買って来たよ」
「まあまあ、ありがとうね~、そうだわ扇風機はベッキーのお部屋前までお願いねお兄ちゃん」
「はあ~い」
僕はいちゃいちゃし始めた両親をスルーしながら二階に向かった。
もちろん扇風機は組み立ててから妹の部屋の前に置きましたしごみも片付けたよ。
どうせ後で組み立ててと言われるなら先にやる方が面倒がないからね~。
「シャワー浴びて汗でも流すか」
夕飯までの短い時間、僕はひんやりする水のシャワーを浴びてスッキリするのだった。