クリスタル商会でレイド組めました
『ベルゲン・冒険者ギルド』
程無くして、冒険者ギルドにある『瞬く扉』の小屋からみんなが合流してくる。
「お兄さん!、お待たせいたしました」
真っ先にウータンが僕の前まで走って来て凄く嬉しそうにはにかむ。
「ウータンの行動が解りやすいにゃ」
「おふ、恋する乙女モード?」
「そうだね~、でもお兄ってば鈍感だし多分気付いてないよ」
最初に到着したのは案の定というかチームケモナーである。
ん?、なんか言われてるような多分気のせいだろ、
「こんばんはクリス君」
「よっ、お待たせ~」
ヒナタ、ヒタチペアーの後に姐さん達が到着した。
「お待たせ」
「お誘いありがとうね~♪」
それからやたらと興奮してやる気を見せるリオ、やや疲れた顔のセオ姉妹が到着した。
『クリスのAパーティーに拳王アンビシャス君かが自動で入ります。代表してクリスが炭鉱夫ダカンに声を掛けて下さい』
『ダカンに声を掛けますか』
『yes』&『イエス』
『うわあ~、本当にあるのね~』
『運営もラッキーとか思ってクリス君に押し付けるき満々よね~』
姐さん達が顔をひきつらせ『無いわ~』なんだか可愛そうな人を見るように僕を見ていた。
グフ・・・、
密かにクリスは精神的ダメージを受けていたりする。
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『あの~、すいません僕たちはクラン、クリスタル商会のクリスと申します』
あ、ここで自動で体が動き出した。
いわゆる決まってる行動をとるように僕たちプレイヤーの体は自然に動くのだ。
久しぶりだと違和感がすごいね。
「ん?、なんじゃお前達は」
いかにも頑固親父を絵に描いた風貌に、職人気質と言うか融通が効かなそうな眼をしていた。
『いえ、今の話を聞いてましてね。こうして僕たちの仲間にはドワーフもおりますし僕たちで良かったら。護衛を受けたいと思いましてね』
「おお!、なんじゃと受けてくれるのか」
『メインストーリー炭鉱夫ダカンの護衛にて未発見の炭鉱を探そう』
こうして巻き込まれるような勢いでメインストーリーが始まるようです。
「それではダンカンさんの護衛をクリスタル商会で受けていただけると言うことで、よろしいですね」
「はい」
こうして無事にメインストーリー炭鉱夫ダカンを受けることが出来ました。
はてさてどうなるやら・・・