リアル気配察知習得?
無事に伯母さん、五美、親戚のお姉さん達にお土産を渡せた。
こうしたブランドの試供品、非売品等のお土産は、それなりなステータスとされるため、女性の世界ではある意味ちょっとした賄賂として渡しとくと。
お年玉に反映されるので中々馬鹿に出来ないのだった。
「いつみ~ん!」
「いらっしゃ~いベッキー!」
二人は昔から姉妹のように仲が良い、
(ん?、なんだろう)
何となく小さな気配を感じた。
僕と言うか・・・、
うにゃ~ん♪、ウニゃにゃ~ん♪
三毛猫と白玉模様の二匹がさんちゃんの入ってるキャリーケースにジャンプする。
(ん?、今のは)
まあ~、ジャンプしても届かないんだけどね。何となく兄弟が来たこと理解してるような鳴き声であった。
「あっ、お兄さんちゃん出してあげて」
「はいよ」
そんなわけでキャリーケースから出たさんちゃんは、久しぶりに会う兄弟と挨拶の鼻キッス、
「「可愛い!?」」
子猫の何気ない行動や仕草って、癒されるよね~。
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流石に飛鳥ばあちゃんは居なかった。変わりに・・・。
「お久しぶりです~、相変わらずお綺麗ですね六美伯母さんは」
にっこり上品に微笑む六美伯母さんは、旧姓を近衛六美と言ってあの名家のご令嬢である。
「いややわ~、ウフフフフ♪、栗栖君も相変わらず口が上手いから伯母さんお小遣いあげたなるな~」
嬉しそうに上品に微笑む姿は流石は名家のご令嬢である。
「あっ、六美伯母さんこれ僕からのお土産です~、後で五美にも分けてあげて下さいね~」
「あらあら、おおきに、栗栖君も女の子に色々気を使えるようになって、偉いな~」
「ありがとうございます!、これはセレナ姉さんの薫陶ですかね」
「ウフフフフ、外国の女の子の方が色々と主導権握りはるから殿方を育てるには格好の先生かも知れへんな~」
「でも、僕はまだまだなので六美伯母さんには作法等また教えて頂けたらお願いいたします」
「はあい、うちで良かったらまた見てあげますえ~、さあさ栗栖君御上がりなさい」
「はい!、お世話になります」
「ウフフフフ♪、良くできました及第点ですぇ~」
「ありがとうございます。日々精進致します」
「はい!、栗栖君は素直やさかいうちの五美にも見習って・・・、あら、あの子ったら、しょうがないわね~」
小さく嘆息していた。
まあ~、令和ではこうした古い挨拶なんて面倒と思う人も多いから、古都京都の老舗くらいしか残ってないかもね。
でも僕も飛鳥井流蹴鞠の皆伝をもらっているので、最低限の作法は身に付けといても損は無いはず。
ちなみに六美伯母さんは茶道の先生でもあり僕は茶道の基礎を小中に学んでいる。
最低限の茶を立てるくらいは出来るよ~、まだまだだけどね!。