未来のアイドルユニットチームE
『闘技場』
★イカ娘A『イカミ』視点
物凄い歓声が『闘技場』を揺らしていた。私達四人とマネージャーを引き受けてくれた私達のお兄ちゃんの為にも、ここはチャンスなんだから頑張らないとね!
イカ娘B『スミカ』「緊張するね。お姉ちゃん」
「うん、でも私達なら大丈夫よ!」
「うん♪」
私達四人は、姉妹であり私達は双子、下の二人も双子ととても珍しい姉妹である。
お兄ちゃんは、私達のお世話で子供の頃から苦労を掛けてしまっていた。
両親は自営業だから忙しく自然とお兄ちゃんが私達を育ててくれたのだから、もう一人のお父さんのような物かな~。
フフフ、言わないけどね~。
「いくよ!」
「うん!」
「「せ~の~」」
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『闘技場』
レディ・メーカー『対しますはアイドルユニットチームEリーダーのイカ娘A『イカミ』イカ娘B『スミカ』のペアーで、歌って頂きます『LIVEツインズ』』
いきなり軽快な音楽とカラフルな証明が二人の少女、イカ娘達をスポットライトが映し出す。
『ドキドキドキドキドキドキ』
『フルフルフルフルフルフル』
『『さあ~、踊ろうよ♪』』
二人にスポットライトを当てているのは、奇っ怪なクラーケンオネーである。
勿論そんな色物召喚出来るプレイヤーはただ一人、イカホさんである。
僕はアイドルと言うのは沢山集まるグループと、その中の数人で作るユニットくらいしか知らなかったけど、本気でアイドルをやろうとしてるのが分かる二人を、
何時しか応援したくなっていた。
『『4、3、2、イカイカ~』』
コミカルで軽快なダンスはかなり練習したのがわかるし。しっかりとコンセプトも伝わるからきわものポイところもあるけど、またそこも味と言うか、
純粋に楽しいな~、そう思えた。
「へえ~、以外とレベル高いわ」
「そうそう、きわものかと思ったけどわりと正統派よね~」
姐さん達の評価も意外と高いようだ。
『『『『オオオオ!?』』』』
何やらNPC達にもアイドルが受け入れられてるような、不思議な一体感が闘技場を包んでいた。
ベッキー「ラブラブ、フルフルフルフルフルフルイカイカ~!、これ癖になるかも」
シオン「フフフ、確かに」
ベッキーとシオンの二人もイカ娘達のダンスをマネしていた。
「へえ~、上手いもんだな~ベッキーも」
「お兄さん、私達四人でダンスサークル入ってたんですよ~」
「そうそう」
「楽しかった。ブイ」
うん、ミィーだけは相変わらずである。
へえ~、あのベッキーがね~。
どうしても兄としては食いしん坊で、甘えん坊のイメージしかなかったけど、
「・・・そうだよな~」
お互い少しずつ付き合いや友達も違えば、兄妹でもずっと居られる訳じゃないんだよな・・・。
寂しいやら嬉しいやら変な気持ちになったクリスだった。