最初の相棒は、君に決めた!
『相棒の島・相棒の街』
まずは『相棒屋』に向かうことにした。
「そこで基本の相棒が貰えるんですよ~」
「へぇ~、相棒か~、僕はソロだったし、このゲームでも周りの友達なんか、あまりやってないから、欲しかったんだけど・・・、課金は出来ないから職業で『魔獣使い』取れたから、従魔ギルドで何か契約しようとおもってたのよ、せっかく職業スキル『騎乗』あったからね・・・」
へえ~、シオンさんてば、見た目通り僕っ子なシんだね~、少し短めにしてボーイシュな髪型してるし、華奢なんだけど男の子の服好んできてるようだか らもしかして~、とか思ってたけど、あっちなみに主張してるところはあるから女の子と分かるのよね~。
「いいですね~、お兄は最初の職業が『漁師』だったらしいんですよ~、でもゴリゴリの脳筋レア種族での始まりなのに、今じゃ『大商人』らしいですから、馬車とか船とか持ってたりするらしいですよ~」
「へぇ~、お兄さんも同じゲームを?」
「はい!、お兄はクリスってプレイヤーしてます~」
「・・・へぇ、ええええー!?、もしかして君のお兄さんって、あの幼女使いのクリスさん!」
アハハハ、案の定と言う奴よね~。
サミエルさんとセリシアさんの影響が物凄く強いからか、お兄てば、このゲームですっかり有名人だもんね~。
「エヘヘ、ですです~、でもサミエルさんとセリシアさんに言っちゃダメですよ~。二人とも祖母位の年齢なんですから」
「ええええー!?、嘘!?」
「エヘへへ、めちゃくちゃまじまじで~すwww」
二人とお兄には悪いけど、掴みには最適だよね~。
新しい噂の一つや二つ増えても、多分あの二人も、お兄も気にしないだろうしね~。
「なんだか色々と驚き疲れたかも・・・、あれ」
脱力して座り込んだシオン
「そんなことより!、シオンさん急いで行きますよ!、私達を相棒が待ってるんですから」
「あっ、はい、えええー、自分で歩けますよ~」
「気にしない、気にしない!、この方が早いし~」
持ち前の女の子とは思えないパワーで、シオンをお姫様抱っこで抱き上げる。
「ふぇええ~、あのあの、こういうのはその~、男の子にして貰うほうが・・・」
「待ってなさい!、私の相棒ちゃん!」
スタスタ走り出したベッキーであった。
しかし美少女が、ある意味男装の美少年に見えるシオンをお姫様抱っこで走り出す様は、瞬く間に後日。
世界中に拡散されることになるのだが、それはまた別の話であった。
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『相棒屋』
N・店員「ようこそ相棒の島に、ここでは最初の相棒が選べるよ」
にっこりと優しげな風貌の女性店員が出迎えてくれた。
『今回は、初めてのプレイヤーもおりますので最初から相棒レベルMAX、進化済みの相棒八体からお選び下さい!、それから1日掛けて新しい相棒バトルで仲間にしたり、技を得るためにカジノに行ったりとお楽しみ下さい!』
運営からワールドアナウンスが流れた。