最後の一枠を射止めたのは・・・
『闘技場』
レディ・メーカー『どうやら最後の一枠を射止めたのは・・・』
あっ、彼女は確か・・・。
『シオン!?』
フェンシングでA級冒険者を倒す大金星を上げた少女剣士である。
「!?」
よっぽど嬉しかったのかな?、跳び跳ねて喜んでいた。
クリス「これは・・・、面白くなってきたかも」
「ん?、クリス君の知り合い」
「いえ、そうじゃなくて」
なんだかリオの視線がちょっと怖いのが気になるが、彼女が頂上決戦で『気功』スキルなしでフェンシングの技術だけで、A級冒険者に完勝したと説明した。
「へぇ~、それは凄いわね~」
「確かにクリス君が面白そうと思ったのも理解できるわ」
姐さん達もシオンに興味を抱いたようだ。
リオ「・・・・・」
なんか分からないけど、リオからの圧力が消えた気がしてホッとした。
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★ベッキー視点
へぇ~、なんだか面白い決め方かな~。
私もゲームはそれなりにやるけど、ここのところ携帯アプリばかりだったから、ここまで大掛かりなゲームイベントは初めてである。
お兄のお陰でこうしてVRを楽しめたから感謝かな~。
特別に今度スイーツ作ってあげようかな~、お兄喜んでくれるよね~♪。
※残念なお知らせです。
ベッキーは母の遺伝子を色濃く受け継いでいるため。まともな料理やお菓子が出きるかは不明です。謎の塩辛い黒い物質とか作りだすある意味、天災です。安定の食べる専門である。
なので母もどちらかと謂えば出来合い物、レンチン料理がメインである。
ちなみに家庭料理担当は父とクリスだったりする。
レディ・メーカー『それでは、間も無く準決勝を行いますが、まずはパートナーを決めて下さい!』
ベッキー「・・・・・・・・・・・・・・へぇ?」
またもやいきなりの宣言である。
ヒタチ「俺らは二人で組むから、ベッキーちゃんはパートナー探してね」
ヒナタ「エヘヘ、ゴメンね~ベッキーちゃん」
「あっ、うん、そうだよね~」
どうみても二人は付き合ってるぽいし、お邪魔するのもあれだしね~。
ええと~、誰が残って・・・、
「あっ、あの~、パートナーお願いします!」
あっ、さっきの敗者復活したシオンさんだっけ、うんまあ~いいかな~。
「うん!、いいよ~、私ベッキー宜しくね~」
「あっ、はい!、シオンです!」
ほっそりした見た目に、小顔で線の細いけど可愛らしい見た目だからかな~、イメージは子猫!。
うん、妙にはまるかも。
こうして私はシオンさんとペアーを組むことになりました。