準決勝最後の一枠2
『闘技場』
レディ・メーカー『それでは、こちらに用意いたしました21本のロープを皆さんは選んでください!』
闘技場に運ばれた黒い大きな箱の穴から、21本のロープが闘技場のなかほどまで延びていたが、箱の中がどうなっているのか全く見えないようになっていた。
『それではお好きな紐をどんどん選んでくださいね~♪』
レディ・メーカーに促されたプレイヤー達は、それぞれが次々とロープを選んで行く、これは完全に運に左右される敗者復活戦である。
ある意味公平で、落ちたプレイヤーとしては最高だが、実力派には逆に屈辱的な終わりかたであろうか?、
ある意味残虐だけども公平であったことで、文句も言えないかな、運営としても苦心したのがかいま見えた。
『皆さん決まりましたね~、それでは箱オープン!』
大きな真っ暗い箱がパカリと開くと、ロープの先に様々な品物が結ばれていた。
中には大きな卵や大小のラッピングされた景品である。
『『『おっ、オオオオオ!?』』』
『『『★〇◎※◎※◎』』』
プレイヤー達が大騒ぎである。これにはレディ・メーカーもしてやったりと満面の笑みである。
『さてさて皆様喜んでいただけたようでなにより、MVP決戦準々決勝まで進み、惜しくも敗退した皆様にも無論プレゼントがございます。中身はナイショですよ~?、いいですか~』
『『『はあ~い♪♪』』』
うわぁ~、ここに来て飴か~、やるな運営は、これにはプレイヤーの心を鷲掴みしたようだ。
『くそ~出ればよかった』
『あの卵とか、スゲー気のなる~』
こうして次回にはこうしたイベントにも参加してくれるプレイヤーが増えると、そこまで考えてるかは謎だけどめちゃくちゃ効果的である。
『それではお楽しみのを引いて下さい!』
『『『せ~の~』』』
闘技場にいる敗退した21名のプレイヤーの心は一つである。
ここで準決勝最後の一枚をはずしても景品が貰えるのだみんな笑顔でロープを引いていた。
『オオオオオ!?、スゲースゲー』
『きゃあ~卵ゲットよ~』
『嘘~、やった~』
『マジか!、これ両親にプレゼントだな』
歓声があがっていた。なにがあたったのかスッゴク気になるが、ここは頑張ってた彼等へのプレゼントだ。僕は拍手して称えた。
するとしたのプレイヤーも拍手していたし、
『次は俺も出るぜ』
『やってくれるわね~、次は私が貰うんだから』
みんなの欲望に火を付けまくってるようだ。
「えげつないな~、流石は大人ですよね~」
「あらクリス君それはどういう意味かしら?」
サミエル姐さんが意味深な顔で聞いてきた。
「だって、次は手抜きの景品の中に当たりを幾つかだすだけでプレイヤーは頑張ってくれるのが確定したじゃないですか~、僕は絶対でませんよ~面倒そうだし」
「アハハハハ、クリス君らしい答えね!」
セリシア姐さんにヒットしたようで、バシバシテーブル叩いて爆笑していた。
「まあ~、今回は海外サーバー向けのプレゼンぽいもんね~、おそらく海外サーバーと中身は変えてくるでしょうね。でも、海外サーバーとの対決とかイベントであるかもしれないわね」
確かにありそうだ。
『それでは!、最後の一名は━━━』
三回目のワクチン接種が一番きつかったです~。
幼馴染みが芸能人なので、上島さんのことは残念です。志村けんさんの時もショックでしたが、涙がただただ流れました。少しでも楽しんで貰えたらとは、自己満足ですがwww、