何事もフィジカルが最強なのですよ!3
巨大モニターを見ていた多くのNPC達は、
奇行としか見えないベッキー達グループよりも、
派手にドンパチするグループの方が、目立つ激闘するので目が行っていた。
だけど一部の玄人は感心した声音で、唸っていたりする。
「こいつは後半が楽しみだぜ」
「おう、そうだな~」
玄人はだしそうな中年達は、元は兵士をやっていた過去があった。
そのためベッキー達が何をしているのか感覚的に理解していた。
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そんなこんなで試合も佳境に入るなか、早々と脱落していくなかで唯一安定してベッキー達グループが四枚のカードをそれぞれゲットして抜け出していた。
ベッキーの作戦勝ちではあるが、周りの評価は低いようだ。
準決勝に進めた7名はこちら。
ベッキー
ヒタチ
ヒナタ
剣五郎
イカ娘A『イカミ』
イカ娘B『スミカ』
ウチクイ
ウチクイ『いや~、まさかこの俺が残れるとはな~』
ニヤニヤが止まらないウチクイは、わりと有名なプレイヤーの一人である。
掲示板ではと付くが、『普通なプレイヤー』の愛称で知られていた。
『トラトラトラ』と言うクランは、アニソンメインのコピーバンドを地元でやっているグループであり、ウチクイはフリーターをやりながらインディーズでは、それなりに人気のあるバンドだったりする。
さらにメンバーはみんな幼馴染の小中高大学まで一緒と言う、中々珍しい腐れ縁の男女五人グループである。
クランとしては弱小であるが、実力派のクランとしても名が知られているし。
アニソンのYouTuberとしてもそこそこ有名であった。
そして今回のイベントでは、運営から配信プレイヤーのバイトの一人に任命されてたりする。
ちなみにそこは契約があるのでみんなには内緒であった。
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★(鋼)アースレイダー視点
おっ、珍しい奴が準決勝に残ってやがるな、『通りすがりの先駆者』掲示板ではやや弄られ役であるが、大手クランについで上位にあげられるクランのサブマスである。
マーゼス「確かに珍しいな~、彼奴が出てザコタさんが出なかったのはよ~」
「確かに、でも今回はクリスの所と一緒に行動してて結構美味しい思いしたからな~」
「ああ~確かにな~、俺なんて一月の交通費になったから助かるぜ」
ホクホク顔のアースレイダーにマーゼスは苦笑する。そう言う本人も助かるわ~と思ってたりするのでらどっちもどっちであるだりうが、
「それいしてもイカホの所も今回ので、注目されんだろうよ」
「まあ~なにげにあそこのイカ娘達ってレベル高いからな~、ネットアイドルとか狙ってる感じだし、エンドアースの波に乗れたんじゃないか?」
「確かに、あそこは色々とこゆいメンバーでもあるしね」
二人は顔を見合せ苦笑していた。
マーゼス「それにしてもクリスの所は獣女子が増えたけど、あの子も何気に強いよな~」
「だな~、意外な伏兵を抱えてるし不思議と彼奴の立ち回りが上手いから、今度もこんなイベントなら同盟組むのもありだろ」
「おお~、それななんだかんだあのセンリに気に入られてるのクリスくらいだしよ、ありありのありだな~」
大人としては不本意であるが、誰しも小銭でも貰えれば嬉しいものである。