MVP争奪戦準々決勝、サバイバル決戦
『準々決勝・名も無き島』
ヒタチ『これはあれだな、俺達有利じゃね?』
ヒナタ『あら、ヒタチにしてはよく気付いたじゃないの~、ここにきて冴えて来たんじゃない?』
『お前なぁ~』
『ウフフフ、でもなんだか楽しくなりそうね』
ベッキー『フフフそうね~、二人とも気付いたんだね~、流石お兄のお仲間さんね~、スッゴク楽しみ~♪』
無邪気に笑うベッキーに二人は、顔を見合せ肩をすくませていた。
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『それではわたくしレディ・メーカーが、このゲームについて簡単なルール等説明いたします。
サバイバルバトルはPVPでありながら、一時同盟を組むことで、複数バトルを可能にしております。
またフィールドによってバトルが変化いたします。
足元を取られやすい森林地帯。
スタミナが要求される灼熱地帯。
動きが制限される湿地地帯。
フィールドは複数ございます。またプレイヤー同士で同盟を組むのも自由です。アイテムの持ち込みは不可能とさせて頂きます。ただしフィールド内にある物を使うのは自由です。
それとプレイヤーの皆様は職業、武器、スタイル、スキル、魔法によって戦術が変わられるとおもいます。
サバイバル決戦は、頭と一時期の同盟をどう組むか、または所有スキルによって多彩な戦闘が可能となりまわ~♪。
わたくし闘技場の血肉湧き踊る汗臭い戦いも大好きですが、こうした頭脳戦もまた良いものですわね、ウフフフ♪』
相変わらず艶然としたレディ・メーカーは、説明と言う名前の挑発をプレイヤーに放っていた。
「ああ~、なるほどそう言うことね~」
「と、言うことはあの子達が有利じゃない!」
どうやら姐さん達も気付いたようだ。
「三人が運が良いのか」
しかもヒナタ、ヒタチの二人は宝石獣の契約者である。
デバフが得意なのと、炎の支援まで受けれるとなるとよっぽど相性が悪くなければ順当に勝ち抜け出きる筈だ。
レディ・メーカー『さて皆様をランダムに島の中へと飛ばしますが、既に同盟を組んでるプレイヤーは同じ場所に飛ばされますので御了承ください!、ではスタートです!』
レディ・メーカーの合図と共に、28名のプレイヤーがランダムに飛ばされていった。
『皆様はターフビジョンを御覧ください28名の選手達がそれぞれ撮されております。また同盟を組んでる選手は人数分のビジョンとしてお送りしておりますので御了承ください』
クリス「ベッキー達は・・・」
リオ「右下に三人おりますわ」
「あっ、ありがとうリオ」
「いっ、いえ、たまたま早く気が付いただけですわ」
頬を赤くしてそっぽを向いていた。これは所謂ヤンデレかな?、
※いえ、ツンデレだと思います。
「ん?、今何か聞こえたような、きのせいかな?」
こうして波乱の準々決勝・サバイバル決戦は始まったのであった。