MVP争奪戦の行方2
★タイチ視点
「なっ、なんだよあの女、強すぎるだろ!」
「たっ、確かに、でもあれ、クリスタル商会のメンバーらしいぜ」
タイチ「マジかよ~、あいつのところは可愛い系ばかりだと思ってたが、美形もいるんだな」
「どうやら、リアの妹らしいぜ」
「・・・マジかよ・・、うちの姉貴とは大違いだな~」
がさつで弟の前で平気で屁をこくような女は、女じゃねぇよ。
まだまだタイチは女の子に幻想をいだいているようであった。
「まあ~あれだな、あの女に賭けてみるか」
「おっと~!、タイチ君~、もしかしての~、全賭けですか~?」
「あっ、当たり前よ~、こんな端金で満足できるかよ・・・」
思わず大きなこと言ってたしまい・・・。しまったと思ったが、もう遅い・・・。
「おおおお!?、タイチが全額一点賭けだってよ」
「マジかよ~、男だな~」
「まっ、まあな」
悔後をたたず。口は災いの元と言うが、おもいっきり後悔し始めたタイチであったりする。
果たしてタイチの賭けはどうなることやら、それは誰にも分からないことであった。
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『リアルハーレムパーティー・翼撃の剣士団』
中堅クランであるはずの翼撃の剣士団は今日も姦しい。
自分では普通の特徴もない男だと思っているカガリは、所謂天然のたらしである。
リンゴ元闇ギルドのメンバーで、弟も闇ギルドを抜けて、賞金稼ぎギルドを立ち上げたタイチの姉は、同じハーレムメンバーのアカネ、フミカ、セリの四人とカガリが取ってくれたVIPルームのケーキビュッフェを賭けて、カードに興じていた。
アカネ「それにしてもカガリん~、こんなところ取ってくれて良かったのかな~」
セリ「よくわかんないけどうちらのことYouTuberで流す変わりに色々と運営が融通効かせてくれて~、ここただで使えるらしいよ~」
フミカ「うわあ~、マジマンジ・・・、流石ダーリンしっかりしてるな~」
『『『ねえ~♪』』』
カガリ本人はそんなんでいいならと安請け合いしていたが、こうゆうパーティーの様子も一定の需要があるので、運営としても渡りに船であった。
ただカガリはリアルでやり手の金融関連のマネージャーを勤めてる人物である。やや自分に自信が無いことを退かせば、かなりの高級取りであった。
それを抜きにしても女子供に優しく、気遣いの人で自分に自信がないが、こんな風に大切にされてたりすると・・・、
そんな天然なたらしことハーレム野郎カガリは、相変わらず女の子達が喜ぶ姿を見て、本人はニヒルだと思っている。タバコを吹かしながら、ケーキが足りてるか飲み物は無くなってないかなど、細かいところにまで目を届かせている。
そんな優しいもう少し三十路だが、ベビーフェイスなためまだまだ二十代前半に見られるので、エンドアースの世界では無精髭を生やしていた。
カガリ「今日も平和だな~」
かくして翼撃の剣士団の動画もなかなか人気になって行くのだが・・・
男達の怨嗟の声が響いたと言う。
『『『リア充爆発しやがれ!?』』』