隠し部屋の宝箱
「うにゃにゃ!、うにゃ~ん?!」
「ぷぎゅ~?、ぷぎゅぷぎゅ?!」
二匹が急に騒ぎだしたので何事かと思い、二匹を見ると、ミズリーが爪研ぎしていた壁が消えていた。
「………隠し部屋か……」
宝石獣は、隠し部屋を見付けた。
「こんなところに隠し部屋あるとはね…………」
唖然としたが、
段々とわくわくしてきて、
「ミズリー!、良くやった」
「うにゃにゃ~ん♪」
しっかり褒めると誇らしげに胸を張り、ゴロゴロ喉を鳴らした。
宝石獣は新しいスキルを発現した。正式なスキルにするには主人のBPが必要だ。
・お宝発見
おっ面白そうなスキルが生えたな、うん悪く無いかも、
BP1219→1119
ただBP100使うのか……、まあ~仕方ないかな。
「ぎゅぷぎゅぷ!?」
くっ悔しい……、ばたばた騒ぐテツコを無視して、隠し部屋の中を確認した。
「宝箱が二つもあった!、しかも金・銀」
こうなると部屋の中にも罠があるかも。魔力は使うが鑑定しまくり、魔力が無くなったら、回復の泉で回復させ、時間を掛けて調べ回った。
「あっ、隠し部屋も鑑定で分かるんだ」
隠し部屋の中には、やはり罠は幾つかあった。場所さえ分かれば、宝箱に近寄るのは簡単だ。
・銀宝箱
(罠なし、鍵が開いていた)
・金宝箱
(罠ありアラーム)
「よりによってアラームか………」
これでは男解除は出来ないか……、
罠察知と鍵開けスキルリセットしたの失敗だったかな?、
「また取り直すのも……」
銀の宝箱を開けた。
・アイテムチケット×4
・精霊の水
・力を失ったネックレス
・リペアの杖(2)
・古代龍を模した銅像の欠片6/6
・不思議な力を感じた陶器の欠片12/12
・古代化石の入った岩
・力を失ったピアス
・力を失った弓
・魔導高熱炉
※SRランクアイテム、ある一定ランクの鉱石ならば、これで溶かせる事が出来る。鍛冶師垂涎のアイテム
・錬金術の携帯魔方陣
※SRランクアイテム、錬金術師に必須アイテム
「これはまた、扱いに困るようなアイテムが出たな」
魔導高熱炉はサミエル姐さんにかな、今回お世話になったし。
錬金術の携帯魔方陣はセリシア姐さんに聞いてからかな。
「リペアの杖ってことだから、壊れたり破損したアイテムを復元出来るアイテムだろうか?、(2)は回数かな」
折れた杖で試してみるか、
ステータスを開き、インベントリー100を選び、アイテムのスクールを下に動かして、
・折れた杖
を取り出した。さらにリペアの杖(2)選び、折れた杖に合わせると。
修復可能・回復の杖とログが流れた。
「回復の杖か、名前らすると回復に使えるのかな?、取り合えず修復してみるか」
○実行を選ぶ
暖かな柔らかい光が、リペアの杖から放たれ。折れた杖→回復の杖(5)になった。
※回復の杖、R+ランクアイテム。回数制限あり、HPを100回復出来る。
「おっ、回復制限はあるけど使えるアイテムだったな」
▽リペアの杖(1)
これは取っとくか、金宝箱の罠解錠に失敗したらデスペナ受けそうだしな、
◇◇◇◇◇◇◇◇
アイテムの整理を済ませ、気合いを入れ直して、解錠にチャレンジすることにした。
クリスは罠の解錠に失敗した。
「やっぱりな!、でもこの場所は好都合」
アラームがけたたましく鳴り響く、近場にいたモンスターは転送されてくる。
ログが流れたので、回復の泉まで戻って、意気揚々と魔鉱のバスターソードを構えた。
金色鎖蛇が現れた。
金色女郎蜘蛛が現れた。
金色突撃兎が群で現れた。
金色大百足が現れた。
金色コボルトの群と金色ワーウルフが現れた。
金色スライムが大量に現れた。
金色オークの群が現れた。
金色オークジェネラルが現れた。
金色オークキングが現れた。
金色キングボアが現れた。
金色リザードの群が現れた。
金色リザードウオーリアが現れた。
金色リザードプリストが現れた。
金色リザードマジシャンが現れた。
金色リザードプリストが現れた。
金色リザードジェネラルが現れた。
金色リザードキングが現れた。
金色シースネークが現れた。
小さな隠し部屋に。ぎゅうぎゅうに詰められて身動きが出来ないモンスター達。普通ならモンスターハウスはデスペナ確定の危険な物だ。
「これ、ある程度ほっといても死にそうだな」
まあ~いいかな。
「ミズリー頼むぞ」
「うにゃ、にゃあ~ん?!」
頼られて嬉しいのかゴロゴロ喉を鳴らしながら。
☆ウインドボムを放つ。
クリスは回復の泉の効果がある。範囲から出ない場所から、安全地帯を使って楽にモンスターを攻撃することにした。
これならダメージ受けても直ぐに回復する。素晴らしい嵌め業であった。