MVP争奪戦開始
妹であるベッキーショックを受けていたのはクリスだけで、姐さん達は半笑いの顔でコメントする。
サミエル「まあ~、あれね。この兄にして妹ありって感じかしら」
セリシア「アハハハハハハハハハハ、最後の最後にとんだ秘密兵器が加入したわね~」
「あはははは・・・・・」
力なくクリスは乾いた笑い声をあげていた。
リオ「クリス君、まあ~ドンマイ」
セオ「姉さん(それ慰めになってません)」
なんとも言えない顔のセオと慰めれたわ~、と人見知りの強いリオは勘違いしたまま何だか嬉しそうにクリスの隣の席をウータンと一緒にゲットしていた。
リオは人見知りではあるが、結構積極的な性格らしい。
「あらあらクリスってばモテモテね~」
「・・・そうね~」
サミエルが少し羨ましげに観ていてそれにセリシアが苦笑していた。
ミィー「お兄さんモテモテ~」
ヨッシー「うん、大人気にゃ~」
チームケモナーの二人は眼を輝かせていた。二人も女の子である。
恋ばなは大の好物であった。
━━━━━━━━━━━━
『闘技場・第二戦』
レディ・メーカー『格好可愛いベッキーちゃんの活躍に!、私もドキドキが止まりません!、さあ~このまま私の胸をときめかせてくれる殿方はいらっしゃるのか!、闘技場に第二戦の選手が登場です』
『『『ウオオオオオオオ!』』』
闘技場に避難していた王都に住んでるNPCが、突然始まった試合を観戦しているようだ。
避難していたのかもしれないな、
そんなこと思いながらもクリス以外は運ばれてきた。
ホテルのケーキビュッフェ形式のケーキ沢山に目をキラキラさせていた。
『可愛い♪』
『ああ~、このマカロン和栗が入ってる~♪』
『いただきま~すにゃ~』
『『『あま~い』』』
『サクサク~』
『マカロンでサクサクはじめてかも』
『これ桜の塩漬けがクリームあんに幸せのアクセント付けてるよ』
『ええ~、本当だ~』
ウータンとリオに挟まれ何故かあーんで食べさせてとか、半分食べたらリオに残りを食べられたりとクリスは女の子にもみくちゃにされながらも、紅茶おいしく入れてあげたり。
ケーキをそっとウータンやリオのお皿に乗せたりしていた。
「ありがとうお兄さん♪」
「うわあ~、ショートケーキ好きなのありがとう♪」
サミエル「あら、クリス君、紅茶入れるの上手いのね」
「はい、母さんが紅茶好きで、ちょっとうるさいんですよ~、後祖母から茶道の基礎は教わってるので、野点とかやらされたりしてるので、お茶はそれなりに入れるのはやりますね」
「へえ~、さっきから見てたらクリス君ってばバトラーとか似合いそうよね~」
「はあ~、一応、伯父の家でワインの試飲会があった時にバトラーから基礎だけ学んでまして」
「へえ~、お兄さんそんなことしてたの~」
「今年のクリスマスもスペインにいく予定だからね。多分お手伝いに駆り出されるかも」
「スペイン?」
「ああ~、一応僕とベッキーはハーフでね。母がスペインなんだよ」
「へえ~、そうなんだ~」
リオが驚いたようにニコニコクリスの腕に触れるくらい側に寄っていたりする。
ウータンは対抗するようにクリスの腕に抱き着いていた。
二人ともなかなか積極的なようだ。