欲望のファイナルファイト4
賭けが開始されると真っ先に飛び込んで、掛け金10倍の大穴狙いするプレイヤーがいる一方で、直ぐに賭けず様子を見るプレイヤーもいたりと、下の酒場は混雑していた。
「せっかくだし、私達も何か食べない」
「そうね~、このケーキのセットを頼もうかしら」
ウータン「あっ、ケーキ!、食べる」
ヨッシー「うわ~あ~い、だにゃ~!」
ミィー「ブイ、ブイ!」
リオ「あの~私はショコラとベリーがいいです」
「「「ショコラ!」」」
ウータン「リオさん、チーズ頼むのでシュアしませんか」
「あっ良いわね~、お願いいたしますウータンちゃん」
「はい!」
どうやら甘いもので、女の子達は交遊関係を結べているようだった。
セオと視線を交わして苦笑していたのは内緒である。
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『闘技場・第一試合』
レディ・メーカー『間も無く第一試合が始まるよ~。現在名前が伏せられているのは、名前で勝てる選手が分からないようになっておりますからです!、ちなみに掛け金が多いほど表示されるヒントが沢山ありますからね~』
レディ・メーカーが煽ること、これに右往左往されるプレイヤー達。
クリス「うわあ~、これ結構酷いことになりそうな予感がしますね」
セオ「・・・・確かに、でも姉さんの感は鋭いので、任せてますけど・・・」
どうやらリオ姉弟は、姉のリオが手綱を握ってるようだ。それでも少しだけ不安そうな様子であった。
「まあ~、こう言うのは見てるのが一番楽しいかもね」
「ああ~、分かる気がします」
『『『おいひぃー♪』』』
幸せそうな女の子達の声を他所に、僕とセオの目は闘技場に向いていた。
やはりと言うか僕も男の子である。
さっきは姉さんにああ言ったけどレディ・メーカーの姿は眼福には違いないのと。ちょっと闘技場のバトルが楽しみだったからだ。
こういった格闘技の試合とかって、ついつい見てしまうのは男の子の性であろうか?、
僕も格闘技をやっているのでレディ・メーカーが言ったことではないが、血肉飛び交い肉踊る光景は、嫌いではないのだ。
『第一試合開始です!』
レディ・メーカーの合図と共に闘技場の上にいたプレイヤー達の姿がようやく見えた。
「おっ、ベッキーが初っぱなからでるのか」
「・・・彼女、妹さんですよね?」
「ああ、リアの妹だよ~、ちなみにリアだと僕より強いからな~、薙刀の皆伝と六道の手裏剣術、剣術の目録持ちだからね~」
「ああ~、お兄さんですよね~」
「そうそう、僕と組み手しても崩れなかった!」
「ええ~、ミィーは何をやってるんにゃ~」
「フフフ、友達と読んで強敵と書くやつ」
どや顔をして小柄ながら豊かな胸を反らせるミィーであった。
ウータン「あんたはそう言う子だったわ~」
ヨッシー「はあ~、何だか懐かしいにゃ~」
三人にはそれが日常だったようだ。
「これからベッキーとも遊べるから、良かったね」
「はい!、ベッキーから聞いてます。お兄さんありがとうにゃ~!」
ニッコリと猫獣人のヨッシーが本当に嬉しそうに笑っていた。




