イベント14日
『王弟ヤリー・チーンノ・ランベルクを賞金稼ぎクランタイチが捕らえました
◆『王弟ヤリ・チーンノ・ランベルク』
BP3000+30000チケット
を賞金稼ぎクラン全員に、イベント終了後にプレゼントいたします。
いきなりワールドアナウンスが流れだ。
タイチ「よっしゃー!?」
「「「やったぜ!」」」
賞金稼ぎクランの面々は残念ながら男臭い野郎ばかりであったが、その喜びは会心の笑顔に溢れていた。
「やったぜ!、やってやったぜ!、出し抜いてやったぜ」
「どうだ。オラー!」
こうして中堅クランが大金星をぶち当てたため、大手クランが無難に勝つより後日盛り上げたのは言うまでもなかった。
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『王妃ビッチチーノを貴族軍が捕縛いたしました。よって王国軍側の勝利となります。が、これよりMVP決定戦を開催致します』
ようやく終わったかと思っていたクリスは、ワールドアナウンスの内容に眉を潜めた。
『なおMVPは個人参加のPV戦とさせて頂きます。なお優勝者、二位、三位まで景品を用意しておりますこぞって参加下さい』
ピッ、メールの着信を知らせがあった。
どうやら最後の最後までイベントは盛りだくさんのようだ。
『おおお!、スゲー、一位の景品フルダイブだぞ』
『なっ、まじかよ!』
『二位でもウェブマネー10万とか、どんだけ太っ腹なんだよ運営は!』
プレイヤー達は大騒ぎしていた。
クリス『姐さん達どうします~?』
サミエル『ああ~、パスかな~私達にメリット無いしね』
セリシア『だわよね~、それにお店もこれから忙しくなるし』
クリス『ああ~、ですね~』
ヒタチ『俺は出るぜ!』
ヒナタ『私も!』
ベッキー『えへへへ、お兄!、頑張ってくるね~』
三人の鼻息が荒い。
セオ『僕は参加しません』
リオ『興味ありませんので観戦だけです』
と言うわけらしい。
サミエル『あっ、クリス君は配達お願いね』
クリス『了解でーす』
もうイベントも終わりに近付いてきて、クリス達も平常運転に切り替わっていた。
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『海外サーバー内エンドアース・酒場』
『おお~、なんか景品が豪勢だな』
『おい!、こっちでも来週から同じイベントあるってよ!』
『おお、マジか!、燃えるな~、うちの面子にチャットしとけよ』
『おう!、任せとけ』
日本よりも海外ではゲームでの配信や優勝賞金が出るのはわりと当たり前のことである。
ようやく〇スポーツ等といっているが、日本はアメリカからみるとまだまだ高額な賞金は出さないのが普通で、ゲームでお金を稼ぐ?、
忌避感が強いためペリー提督が来日した頃の改革が必要なようであった。