クリスタル商会本店と貸し倉庫街をワイゲン公爵からゲット2
腕のなかでデローンとなったミズリーが蕩けた顔で身を任せてくれていた。うんミズリーの機嫌も治ったのかゴロゴロ喉を鳴らしてるし、すっかり落ち着いたようだ。
セオ「あの~クリスさんその猫は・・・」
リオ「・・・・・・・・」
なんだかリオの目が見開いていた。じっと無表情でミズリーを見てる事から、気になってるのかな~、それとも猫好きなのかな?。
「こいつはミズリー、宝石獣と呼ばれる特殊な個体でね。個人プレイヤーのみ一度だけ契約を結べるんだよ。でも数が少なくて全部で12シリーズいて、うちのメンバーのヒナタ、ヒタチも宝石獣の契約者なんだ。特に職業に付かなくても僕達プレイヤーの友人になってくれる珍しい友人かな~」
「うにゃ~ん♪、ゴロゴロ」
友達なんて光栄ですにゃ~ん♪
ミズリーが上機嫌に僕の頬に顔をすり付けていた。
「へえ~、そんな特別なお友達になれる動物とかいるんですね~」
「そうだね~、中には従魔師、召喚師という職業についてから魔物や聖獣と契約するプレイヤーもいるよ~」
ギチギチギチ!
「おっと、そうだったごめんごめん。珍しいところだと神獣との契約できるチャンスもあるんだ。僕の頭にすみついてる小亀は一応神獣なんだよ」
「あっ、そうだったんですか!、ずっと飾りだと思ってました」
「・・・こくこく」
リオもそう思ってたようだ。まあ~菊花はいつも寝てばかりいるし。ご飯も僕が倒したモンスターや魔物の魔力を吸収して成長してるようだし。滅多に動かないから亀の飾りと言われてもそうかもな~、納得していた。
「まあ~菊花は、いつか僕を乗せてくれるくらい大きくなれるみたいだし。少し成長が楽しみかな~」
ギチギチギチ♪
何を言ってるかわからないが喜んでるような気がした。
「はあ~、そうなんですね」
「あっ、そうだ!、ワイゲンには従魔ギルドがあるから。詳しく聞きたいなら、聞くといいよ~、他に相棒なんてのもいるしね」
「相棒ですか?」
おや、相棒は知らないようだった。
デパートに向かう道すがら、相棒についてもレクチャーしていた。
━━━━━━━━━━━━
★リオ視点
今日1日、気になる男の子であるクリス君と一緒にワイゲン公爵とあったの、なんか分からない取り引きにクリス君は満足していたようだど。
ワイゲン公爵は失望した顔をしていたわ、でも私はみていた。
クリス君の強かな強い眼差しをセオは全然気付いて無いわね。
クリス君にとって何かしらの利益を得たそう感じていた。
その帰り道でのこと。緑色のキラキラと宝石のような光沢ある毛皮の美しい猫が、クリス君の胸に飛び込んで来たので驚いていた。
セオ「あの~クリスさんその猫は・・・」
リオ「・・・・・・・・」
ナイスだわセオ!、私も気になってるもの。
「こいつはミズリー、宝石獣と呼ばれる特殊な個体でね。個人プレイヤーのみ一度だけ契約を結べるんだよ。でも数が少なくて全部で12シリーズいて、うちのメンバーのヒナタ、ヒタチも宝石獣の契約者なんだ。特に職業に付かなくても僕達プレイヤーの友人になってくれる。珍しい友人かな~」
「うにゃ~ん♪、ゴロゴロ」
クリス君の言葉が嬉しかったのか、親愛を示すようにクリス君の頬に顔を擦り付けていた。
うわあ~可愛いわ♪。
うちはロボットやドローンはあるけどペットを飼ったことが無いから、少し憧れてたのよね~。
道すがらクリス君から、従魔師、召喚師のこととか、相棒と言うの教えて貰えた。
ちょっと相棒の島に行きたくなったわね~。
クリス「イベント終われば、相棒の島に案内するよ」
「・・・・あっ、ありがとう・・・」
「どうしまして」
ニッコリ優しい笑みに鼓動がドキっと高鳴っていた。