クリスタル商会会長のお仕事が待っていました2
クロエからいきなりそんなこと言われて戸惑うクリス、
「戦時中とは言え、ここは王都の近郊です。外壁の外とは言え王都に近いので、商人や旅人の利便性が格段に上がります。
またうちで、倉庫町を作ったので、貸倉庫もかなりの売り上げが期待出来ますので、その辺り上手~く。お願いいたしますわ商会長!」
ニッコリ笑ってるけど目が笑ってなかった。
「がっ、頑張ってみます」
「はい!、お願いいたしますわね」
「お兄、頑張ってね~」
お気楽なベッキーに見送られ、ついて行きたそうなアンビシャス君はベッキーに確保され、クロエに連行されて行った。
セオ「クリスさん、僕達付いていっても良いですか?」
「ん、ああいいよ~」
「!?」
一人で行くのも寂しかったので、セオ君のお誘いは渡りに船であった。
「・・・・♪」
何故かリオさんがセオ君に向かって何度も頷いていた。意味がわからないが、それで合ってたようだ。
「リオも宜しくね」
「・・・しょうがありませんわね~♪」
なんだかリオの機嫌が良くなってるような・・・。
女の子の機嫌は急に変わるので下手なことは言わないよ~。そう姉さんに教えられてるしね~。
下手に、そう言うこと言えば、後々大変ややこしくなることもあるから気を付けてと。
姉さんと母さんにはじっくり仕付けられてることも関係あるのかな~?、
まあ~、姉さんや妹のベッキー、母さんからも不評は買ってないので、多分それであってると思うクリスだった。
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『ワイゲン公爵陣営』
何故か、すっかり道まで整地されていて始まりの町よりも綺麗な町並みになっていた。
その中にある天幕はなんとも場違いに見えた。
N・兵士「クリス閣下、お帰りなさいませ。クリスタル商会から連絡を受けておりまして先ほどより公爵閣下がお待ちしておりました」
いつの間にか、クロエさん辺りが伝令送ってたようである。
一応、サニアお嬢様から手紙を書いてもらい内乱をなんとか未然に防いだこと知らせていた。
その上で一応僕は貴族扱いだし、報・連・相は大切である。
ただクロエのお願いがちょっと未成年のクリスには、気が重い内容だったので、リオ達に付いてきてもらったのも寂しかったのと。
いくらゲームでもちょっと不安だったから付いてきて欲しくてお願いしたのだった。
まあ~、クリスの名誉のために内緒であるが、




