閑話・リアルチート幼女達の不思議がない〇〇ネコ式商人術2
今回の内戦前にあった『頂上決戦』をパスして二人して、個人の職業関連に連なるクエストに参加していたのよね~。
私サミエルは湖畔の町で行われていた鍛冶コンテストに出てたし。
セリシアは、王都の錬金術師のお店クエストランキングって変わったクエストをそれぞれ頑張っていたのだ。
結局、内戦イベントと盗賊ギルドのせいで、渾身の作品が盗難にあったりしたりと散々だったわね~。
しかし、私もようやく『上級鍛冶師』になったので、他の職業を上げるには『聖国』を目指すことになるだろう、でもまだまだこの国すら全てめぐれていないし。
生産プレイだけやってても良いけど。こうして若いクリス君達とクランまでせっかく組んだのだ。
色々な場所にも行ってみたいなと私とセリシアは思っていたりする。
なんだかんだ若いみんなに当てられたかな~特にクリス君のせいで、彼はリーダーとして必要なスキルを持っていたのよね~。
とにかく人を乗せるのが上手いこと、皆を自分の都合で扱わないことだ。
時にリーダーを任されたりすると勘違いする男は実は多いのだ。
まあ~若いと横柄になったり、口が悪くなったりするくらいなら、まあ~良い方だわ。
中には、自分の基準で仲間になったとたんに急にノルマをだしたり、ちょっと差別的になったりすることも珍しくない、
特に女の子に対しては酷いプレイヤーも多い。
年齢、見た目で差別しないなんてそんな気の使い方が出来る男なんて・・・、
相当珍しいしのがクリス君であった。
男気もあるし、何より料理が出来て、地頭も悪くないとスペックが高い。
普通の男の子であれば、多少リーダーシップが出来たらちやほやされてれば、傲慢になるものであるが・・・、
ここまで徹底的に自制心が高いと、本人の年齢詐称を疑うが、
普通に進学高校生らしい。
最近は仲間が増えても無理をさせない範囲に止めてくれるし。
仲間には真摯に向き合ってくれるから、クリス君のところにいると気楽なのよ。そう思える男って、実はそうはいない。
と言うか、クリス君と出会ってから嫌な思いをしたことも、されたこともないのよね~。
「・・・いるのね~、世の中には良い男って、年齢さえ近かったらとか思うわ~」
しみじみと思わず呟いていた。リアルロリババであるサミエルは、ついつい本音を呟いていた。




