閑話・リアルチート幼女達の不思議がない〇〇ネコ式商人術
『王国軍・集落2』
クリス君が西城ワイゲンに向かう隠しメインストーリーなる、聞いたこともないクエストを引き当てて、またしても何だか変な方向に進むことになった。
こうなる事がなんとなく分かってたので、セリシアと共に色々と用意してたのが役にたったわね。
セリシア『それにしても、クリス君は、相変わらずよね~、変なの引き当てるのはもはやスキルじゃないら~?』
サミエル『言えるわ~、でも妹ちゃんに聞くと、わりとリアルの方が色々あったのにはちょっと驚いたけどね~』
二人はイベント中は、ライブ中継されてるの知っているので、チャットで会話していた。
二人して薬作ったり、道具作ったり、武器、防具の修繕しながらの会話である。
端から見ると小さな可愛らしい見た目のドワーフ、エルフの美幼女が一生懸命に働く姿は、素晴らしく癒されるのか、ずっと固定の視聴者がついてたりする。
しかも、お店にもN・YouTuberが来店していて、チームケモナーの四人も少しずつファンが増えそうと運営が思ってるのか、四人の働く姿を撮影に来ていた。
特にクリス君の妹であるベッキーちゃんはハーフとわかる見た目で、親戚にモデルがいるのも分かる美少女であった。
ケモナーの面々もかなりレベル高いので、そんな美少女達が接客してくれるので初日から盛況であった。
これでゲームのキャラなら自分で仕入れにも行くんだけどそんな面倒なことしなくても、クリス君がどこで引っかけたのかやり手のNPCの筈なんだけど。
やたらと人間のキャリアウーマンなクロエが全て手配してくれるので、
素材集めしなくて良いから二人は思う存分なりたいことしていたのである。勿論みんなには内緒で、もはやこのレベルはタップするだけで問題なくこなせるレベルであった。
『それにしてもクリス君はどこで彼女引っかけたのかしらね、めちゃくちゃハイスペックで有能よね~』
『そうね~、あのキャラも。多分メインキャラか隠れキャラだと思うけど、かなりレアキャラな気がするわ~』
『ああ~、ここの運営がやらかしそうよね~。隠しキャラ大好きだもの』
開発部のあるあるネタである。
きっとクロエを作ったプログラマーとか密かに大喜びしてそうだ。
そういった意味ではクリス君は、運営にとっても有難いプレイヤーである。
本人にとって、不本意なのは間違いない。
サミエル「さて、こんなところね」
セリシア「こっちもだいたい出来たし。さてやろうかしらね~」
「そうね~。クリス君も頑張ってるし、なんだかんだお世話になってるから、お礼に防具を新調してあげたいわね~」
タイミングよくクリス君が、レッサーデーモンやフレッシュゴーレムの素材を置いてってくれたから良さげな防具が出来そうな予感があった。