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『拳王』アンビシャス3




★アンビシャス視点




 クリスさんが意外そうな顔をしてるのを見て、この人は真っ直ぐな人なんなだな~。

 安堵の気持ちと嬉しい気持ちが内側から溢れてきていた。


(やっぱり・・・)


 あの日、僕のために来てくれたクリスさんは優しい人だった!。


 (クリスさん・・・、変わってなくて良かった・・・)


 アンビシャスはこの10年の年月を冒険者として過ごしていたから知っていた。人は変わる生き物であると、時に信頼していた仲間に裏切られた経験もあったアンビシャスにとって、仲間を大切にする姿が、かつて出会った頃を思い出させていた。


 あの日クリスさんの背中を見ていた僕は憧れた。あんな冒険者に僕もなりたいと。

 頼もしくて、かっこよくて、優しいそんな冒険者が、憧れたあの冒険者が変わらずにいてくれた。それだけでもアンビシャスはとても嬉しかったのだ。











━━━━━━━━━━━━






「ふう~、【闘気】」


『01:59』


クリスは入り口ではなく壁に向かってロングソードを構えていた。


『まさかクリス殿は正面から行くかと思ったが、なかなか戦略的な考えを持ってるようだな』

「えーと、そうなのか?」

『うむ、君なら正面からでも、貴族上がりの騎士なんて雑兵レベルほどに、レベルからして違うが、クリス殿のレベルは彼等と大して変わらんならばどうやって戦うか工夫するのも戦士の戦士たる心得であるのだよ』

「へえ~、そうなんだね~」


クリス「【闘気】【溜め】【縦斬り】」


 決戦アビリティ【虎砲】


 クリスの身体全体から溢れ出した闘気が、ブルーメタルの剣身を赤く染めていた。


 グルルルルル・・・



 空気を振動させて響く音は、まるで猛獣が獲物を狙って飛びかからんと全身のバネを溜めているようだとアンビシャスには見えた。


「決戦アビリティ・・・」


 知らず知らずアンビシャスはクリスの姿を食い入るように見ていた。


『これは!』


 クリスの全身のバネが、弾けるような勢いで振りだされた剣閃は、刀身がアンビシャスの目を持っても残像しか見えなかった。



 神速の一閃



 ゴガガガガガガン!?



 壁処か、ちょっとした大きさの拠点は半壊していた。


「・・・・・・なんて威力だ!」


 まさに唖然とさせられていた。


 自分より遥かにレベルの低いクリスさんの技量に全身の毛が逆立っていた。

 無論王の称号を持つ以上【気功】スキルは持っていたが、その先にあるスキルを知る者はほんの一握りのNPCだけである。


 アンビシャスは何度か見たことがあったので、その存在を知っていたが、まさかクリスが使えるとは思いもよらず。

 ピンチになれば助けようと、ちょっと上から目線だったことに気付き、

 己を恥じた。


『流石であるな・・・【闘気】を知っていたのかクリス殿は』

「【闘気】・・・」


 アンビシャスはこの時、それが【闘気】だと始めて知ったのであった。


『クリスの【闘気】レベルが上がりました。新しいスキルに気付きました』


「おっ、スキルのレベルが自然に上がったの久しぶりだし新しいスキル?、気付きましたってなに」


 取りあえずタップしてステータスを確認した。


【闘気1→2】

・『纒い』NEW(このスキルを覚えるにはBP500必要です)


 何時ものように縦スクロールしてくと【闘気2】に上がっていたのだが、【闘気】の派生スキルなのかバカ高いBPのスキルがあった。


「これもしかして・・・【装術】ってやつのかな~?」

 

 ちらっとBPを見たら2500あった。


「よし取ろう!」


 ついでに【闘気2→3】に上げたらBP500しか残らなかった。


「はあ~、失敗したかな~」


 やや不安を覚えたクリスだった。







━━━━━━━━━━━━






戦闘スキル




・【盾1】


・【片手剣2】


・【大剣8】



・【体術6】


・【気功10MAX】


・【闘気2→3】


・【纒い1】NEW


・【回復1】


アーツ


『【重量】【溜め】【十文字斬り】【縦斬り】【薙ぎ払い】


【パワースラッシュ】【我慢】【打撃】【蹴り】【体当たり】【肘打ち】【膝蹴り】【剛腕】

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