表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
780/1032

続・クリス君は何でも屋3



 

『ワイゲン城』




★サニアお嬢様視点




 事は数日前の事でした。王都奪還のため我が西城を拠点に多くの兵と貴族が集まり内乱を起こした王弟、王妃、第二王子を担ぎ上げた反乱軍には闇ギルドや盗賊ギルドが絡んでおり激戦が予想されました。


 所が、異界の民の冒険者の多くが我が王国軍に参加してくれたお陰でやや我が方が有利になってきました。

 しかし不安もありました。


 恥ずかしながら我が西城には深い闇が広がっております。


 それが三大ギャングでした。

 しかしわたくしの騎士となったクリス様との出会いによって劇的に変化いたしました。

 まさか三大ギャングの一角『スペクター』を打ち崩し貧民による新たな勢力『ダルク』を立ち上げていたのです。


 そして遂に『スペクター』を『ダルク』が打ち倒し闇の一角を押さえる事が出来たのです。


 これによって我が家からも騎士団を派遣出来るようになりましたものクリス様には感謝しかありませんわ!。


 それがここ数日、王都奪還も間近と言うところで、『悪魔の蠍』が動き出したました。まさに虚を突かれた状況でしたわ。


 このままでは三大ギャングを統一してしまう勢いで『オイデマセ』『ダルク』に宣戦布告したのです。

 そこでわたくしは『ダルク』のリーダージャンヌが不在でしてたが、なぜ『悪魔の蠍』が動き出したか調べさせましたの。

 後日報告を受けてあまりのことに衝撃を受けたのは言うまでもありません。


 私は、急ぎハナとレティをお父様に急を告げるため使者に出したのです。








━━━━━━━━━━━━





 城の門番に僕のこと知ってた人がいて、サニアお嬢様に報せに走って行ってしまった。

 僕とアンビシャス君が客室に入るなり今のが流れたのでだいたいのことを理解した。


「運営も、エグいことするね~」


 これはこれで考えられたシナリオだけどな~、クリスは素直に感心していた。


 でも、それが運営がバグだったと慌てていることを・・・。


 この時のクリスはまだ知らなかったのは言うまでもない。


 程無く、わざわざサニアお嬢様自ら客間まで来てのお出迎えにクリスは無論、アンビシャス君も酷く驚かせていた。

 

サニア「ああ!、私の騎士、よくぞ戻って下さいましたわ!」

 

 感極まったのか、サニアお嬢様はクリスに抱き着いていた。


ハナ「ああああ~!、お嬢様ったらはしたない」

レティ「ハナ、こういった時は見なかったことにするのよ」

「ああ~、そうなんだね~レティ♪」


 タイミングよくというか、悪くと言おうか、何故か二人とも今帰宅したようである。


「あっ・・・、ハナ、レティ無事でしたのね。安心致しましたわ~、あっ・・・」


 ようやく今の状況に気付いたのか、顔が真っ赤になって慌てて、そっと僕から柔らかな花の香りが離れると、少しだけ残念に思ったのは内緒である。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ