ソロプレイ2
あれから宝箱を二つ見付けた。
アイテムチケット×9
古ぼけた地図の欠片3/16
古ぼけた地図の欠片16/16
古代の龍を模した銅像の欠片3/6
古代化石の入った岩
古代化石の入った石×2
古ぼけたコイン×3
不思議な力を感じる陶器の欠片6/12
「欠片シリーズが増えた………」
時間も時間だし明日から連休だが、早く寝よう。
ログアウトした。
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日が上る少し前、だるい気分を押し流し日課の散歩のため、顔を洗いに下に降りた。
かつかつ、下に降りたら音で分かるのか、尻尾フリフリ、ラブリンが付いて歩く、これから散歩だと覚えたようだ。
「おはよう」
「わふ」
まだ早い時間、ラブリンも気を使うのか、こもったような小さな返事を返す。
何時もの散歩コースを歩き、
「わふわふ♪」
「お兄、ラブリンお帰りごはんできてるから」
「!………、オン~♪」
パタパタ嬉しそうにベッキーの後に付いて、台所に向かった。
「今日早いけど、出掛けるのか?」
「ん~何時もの二人とね、転校した友達がこっちに遊びに来るからちょっとね」
「ふ~ん、足りるのか?」
「ん~………。ちょっと足りないかも……」
茶色に近いブロンド、そばかすを気にしてるベッキーの眉間に。皺を寄せていた。
「母さんの誕生日も近いからね」
「そう、はあ~」
仕方ないか、
「これで足りる?」
「………お兄、いいの?」
「うん」
「そっ、………………ありがとうお兄」
兄妹だしね。困った時はお互い様だよベッキー。
心内で、そっと呟いた。
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イベント四日目
宿題を済ませ、中間の予習復習を済ませたので、ログインした。
うにゃ~ん
「きゃぷ!、きゃぷきゃぷ」
甘えるミズリーと違い、相棒のテツコはプリプリ怒っていた。魚類の気持ちは分からないから
「きゃぷ~…………」
落ち込むテツコを放置して、
うにゃ~ん♪
甘えるミズリーを構いながら、今日はどうするか考えた。
「セリシアさんはと………」
ログインしてないようだ。サミエル姐さんだけのようだった。
「先にサミエル姐さんに。古ぼけたコインを渡しとくか……」
◇◇◇◇◇◇◇◇
『越後&三河屋』
お見世に入ると、かなり混雑していた。店番モルトも増えていて、忙しそうに働いていた。
お見世の奥に入ると。サミエル姐さんが、彫金のスキルを使っていたので終わるのを待った。
「おはようクリス君」
「おはようございますサミエル姐さん、セリシアさんは?」
「ん、明日まではちょっとね」
だったらあれ預けとくか、
●精霊樹の枝
▽古ぼけたコイン×3
「精霊樹の枝はセリシアさんに」
「へぇ~、なかなかの当たったわね」
「じゃ、今日はどうします」
「そうね、私もあと少しやったらログアウトするから」
「了解でーす」
自分のスペースに座ると、ステータスを開き、インベントリーを選んだ。
中を開くと。入ってたアイテムが浮かんだ。
「これやってみるかな」
古代化石の入った岩を出して、鑑定を使った。
15分49秒
『うわぁ~、微妙に長いな、スキルレベル5でこれか、仕方ないか』
「やるか?!」
気合いを入るか
な。