クリスは何でも屋?4
『サミエルさんからトレードの申し込みがあります』
早速姐さんからどうもの申し込みがあったので、タップした。
ついでにレイドボスドロップとか、景品が沢山あったので姐さんに渡しとく事にした。
サミエル『へえ~、レッサーデーモンのレアドロップとか初めて見る物もあるわね~。これなんかフレッシュゴーレムの素材とか』
・『回復薬・小』×99
・『回復薬・小』×99
・『回復薬・小』×99
・『回復薬・小』×99
・『回復薬・中』×99
・『回復薬・中』×99
・『スタミナ薬』×99
・『パワー薬』×99
・『魔力回復薬・小』×50
・『魔力回復薬・中』×25
クリス『うわぁ~、結構作りましたね~』
確かにかなりの量である。
「本当よ~、まだ半分も出来て無いんだから」
「・・・マジスカ!」
そっと溜め息を吐いたセリシア姐さんは、
「クリス君の所のクロエちゃんにやられたわ~、あの子って、凄い遣り手よね~」
「あはははは、なんかすいません」
「まあ~、別にいいわよ~。久しぶりにがっつり薬作りもやったお陰か、職業レベルカンストしそうな勢いね~」
「ああ~、それはなんと言っていいか・・・」
おめでとうは違うしごめんなさいも違う、困った気分とはこんな感じだろうか、
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お見世に戻ると、ちょうどアンビシャス君がおろおろしてる場面に遭遇した。
「アンビシャス君どうしたの?」
「あっ、クリスさん!」
なんだかホッとした顔をしていた。
見れば女の子のプレイヤーに囲まれていたようだ。
まあ~アンビシャス君は美形って感じゃないけど、精悍な顔立ちの中に目には優しげな色があるから、
敏感な女の子にはすぐに気付かれるよね。
「良かった~、起きてクリスさんを訪ねたら出掛けた後だと聞いて・・・」
何だかタイミング悪く、ベッキーと出掛けた後に訪ねて来たようだ。
それでも何となく集落に居ることが分かり来たと。そこで有名人であるアンビシャス君は、人だかりに包まれていたら、目敏い女の子達に捕まり今に至ると。
「そっか、大変だったね~」
「はい!、それはもう大変でした・・・」
どこか遠くを見るアンビシャス君だった。
「そうだ、アンビシャス君何か急用かな?」
「いえ、そうでなくてちょっと暇でして・・・」
「そっか、ならこれから配達しにでるけど一緒に行くかい?」
「行きます!」
食い込みに返事があったので、よっぽどこの場から離れたかったようだ。
まあ~、分からないこともないかな~。
「今日は雑用が多いから行こうか」
「はい!」
ちゅ~ちゅ~?、
ご主人、ミズリーさんがなんだか訴えてますが宜しいのですが?
あえて見ない振りをしていたのにシャドー丸が不思議そうな気持ちを伝えてきた。
「なら代わりにシャドー丸を置いてこうかな~」
ちゅ~、ちゅ~!
さあ~、生きましょう~ご主人!
なかなかいい性格してるシャドー丸だった。