ワイゲン公爵様報告に向かいます。
王都から抜け出た僕達は、一度報告に戻るためレジェンド拠点馬車で王国軍の陣営に戻ってきた。
イベント期間中も昼夜はあるので、
間も無くイベントも6日目となるようだ。
でも現実世界ではほんの僅かな時間しか経過してないのだから・・・、
VRが凄いのか、エンドアースの運営が凄いのかは分からないけど。
イベントが終わったら数日は鍛練しに本家に行かなきゃな~、色々と思うこともあったしね。
特にセンリ君のこと、ジジイさんのことは、じいちゃんや飛鳥婆ちゃんに話さないとね~。
兵士「クリス準男爵様ですね!、陛下がお待ちでございます」
クリス「・・・(またか・・・)分かりました。案内お願いいたします。あっ、皆はテントで休んでてね」
「おう、助かるぜ」
「はあ~い。少し疲れたし。仮眠とろうかな~」
アンビシャス「クリスさん、僕も連れて行って下さい!」
「・・・ええ~と」
チラと兵士を見ると。一つ頷き。
「『拳王』殿なら大丈夫でしょう」
そう言うことで、アンビシャス君とミズリー連れて僕らは陛下が待っている大きな天幕に戻って来たわけだ。
兵士「クリス殿どうぞ入り下さい」
ビシリ敬礼までされるのはなんとも不思議な感じであった。
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★国王ディース・チーノ・ランベルク視点
我は愚かな行いをしてしまった。
怒りに任せてついバローゼが羨ましくなりかの商人に無理難題を言ってしまった。
後からバローゼに叱責され我の過ちに気付き頭を抱えてしまったのである。
確かに我の命は理不尽きまわりないものであったと今更ながら思いきった。
王命は絶対である。
まだ貴族になったばかりの若者に何て言うことをしてしまったのだ・・・。
頭を抱えていたときだ。
第一騎士団とレイドパーティーが合流したこと。
大規模魔法を使ってオークの群れを討伐したとの信じられない話だったのだ。
それで召喚魔方陣を破壊して終わりならなんの問題も無かったのだったのだが・・・
急使が真っ青な顔で、知らせを持って参ったのだ。
ワイゲン公爵「なっ、レッサーデーモンの召喚だと!?」
まさに寝耳に水である。
レッサーと付いておるが、恐ろしく強いのがレッサーデーモンてある。それが群れで召喚されたのだと聞いて、この場にいた皆の血の気が引いていた。
そんなものが王都で暴れたら、王都は・・・。
何より大切な民の命が・・・
ワイゲン公爵「・・・あやつのことだ、何とかするやもしれん」
国王「馬鹿を言うな!、レッサーデーモンの群れであるぞ、一介の冒険者等に・・・」
ワイゲン公爵、いやバローゼは何故かニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
我は意味が分からず頭が混乱する。
何故あの冒険者のことをそこまで信じられるのだ?、我には分からぬことだ。