表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
756/1032

世紀末弱者はヒァーハァーする。




 アリスの心配は杞憂であった。


 オークが倒されるや召喚魔方陣が赤く光輝き、

 魔方陣の中からレッサーデーモンが現れたのだ。


アリス「あれは、レッサーデーモン!」


 まさか召喚魔方陣からレッサーとは言え。悪魔系のモンスターが召喚されるとは予想外であった。


オバチャン「あらあら、面倒なモンスターがでたわね~」

アリス「確かに厄介ですね」

イカホ「あれは無理だノシ」 

『『『『無理ですイカ~

』』』』


 悪魔系のモンスターは、魔法耐性が高く、スタミナまで高いので、普通の武器での通常攻撃が通用しない特性を持っていた。

 悪魔に通用する効果を持った物は、聖水や銀を使った武器か、聖魔法か聖なる武器だけであった。


 その点、聖剣を持ってるのはセンリ一人しかいない、いくら強くてもジジイ、剣五郎の攻撃でもダメージは僅かしか削れない程である。

  

オバチャン「困ったわね~、うちのメンバーは光系と聖魔法の使い手が居ないのよね~」

アリス「そうでした」

リステンテン「・・・ですです」


センリ「ちっ、面倒な」

ジジイ「ふん、面白くないわい」

剣五郎「拙者の剣は、コンニャク以外も切れぬ物があったのか・・・」


 さしもの大手クラン明星にも苦手なモンスターがいたようである。


 そんな時だ。


 デデデーン、


 どこか懐かしいくも、聞き覚えのある音楽が聞こえて来る。


 ユワー〇〇〇、


弱者が俺を呼ぶ!


 〇〇〇シャー


ここから悪の臭いがするー


 俺とお前達はもお~許せない、悪の力を使う者を倒すのさ~。


 弱い者達を助けるため、俺達は現れ。許せぬ悪を倒すのさぁ~


ザコタ「世紀末弱者ザコタ見参!」

『『『悪は何処だ。ヒァーハァー!?』』』


 驚くほどの美声で歌い上げ登場したのは、ご存知色物クラン、世紀末弱者であった。

 

アリス「うわぁ~、無いわ~」


 嫌そうな顔のアリス・リリステと。


リステンテン「・・・・怖いです~」


 小動物ポイ、リステンテンには刺激が強かったようだ。


オバチャン「あらあら丁度良かったわね~、ザコタちゃんの所は、みんな光か聖魔法の使い手だけしかいないんですもの。ウフフフフ♪」


 いっ、意外な事実が判明した。作者もビックリである。


ザコタ「センリ、悪魔は俺達に任せとけヒャアーハァー」

『『『ヒァーハァー!?』』』

ドブネズミ「任せるでゲス」


 全員が銀か、聖別された金属武器を持っていた。だが凶悪そうな見た目の武器だらけである。   

 中には何故か自転車のサドルやチェーン、タイヤにトゲトゲが付いた。

 半月輪と呼ばれる仙武を持っていたり、どう見ても鉄パイプや鞭、斧とかはわりとまともだが、

 あの西遊記の沙悟浄が使ってたシャベルと槍が一緒になったような物等々、色物武器の見本市であった。


ザコタ「我が老人拳は弱者の拳、我が前に立った不幸を腰痛持ちとなって嘆くがよい」


 ビシリ!、言うことも微妙だが、なかなか格好よいようなそうでもないようなザコタの宣言である。

 〇〇マックスの雑魚1に見えなければそれなりに格好よくみえなくもないかも?。


 そしてザコタの手にあるのは、何故か扇子である。いわゆる鉄扇のようだが、あまり武器としてはマイナー過ぎて、使い方がいまいち人気のない見た目だけの品扱いであったりするのだが・・・。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ