イベント3日目
何時もの宿屋で目を覚ますと。
うにゃ~ん♪
「ぷぎゅー!」
宝石獣のミズリー、相棒のテツコが挨拶してくれた。
「今日も宜しくな~」
うにゃ~ん♪、ご機嫌なミズリーを構いつつ、空腹バーを回復させるため、早めにオークション会場街に向かった。
オークション会場街入り口には、まだプレイヤーはほとんどいないようだった。
何せ決まった時間以外は、フリーパスポートが無ければ入場出来ないからだ。
クリスにとって、良かったのか分からないが、幼女姿の二人と出会ったのは、偶々であったクリスの中では、さほど仲良くしてるとは思っていなかったが、
課金アイテムである。フリーパスポートが貰えたことは、幾分感謝していた。
「時間を気にせず街に入れるのは、本当に楽でいいよな~」
しみじみサミエル姐さん、セリシア姐さんの有り難さを感じていた。
「何よりも街の食べ物が、無料なのも地味にありがたいよね。だってイベント中は、空腹バーを気にせずにいられるのも大きいかな」
イベント中は、持ち込んだ食べ物も減らなのが嬉しい。
クリスは遠慮なく、屋台や店で、余計に食べに食べた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
『越後&三河屋』
お見世に到着すると。
思ったよりも客足は、良さそうだった。
「おはようクリス君」
「おはようございます。サミエル姐さん」
今日。セリシア姐さんは忙しいらしく。僕とは噛み合わないようだ。
「早速で悪いけど」
「了解です。奥で採掘を試してますね」
「はいよ~、終わったら今日は、自由にしててね。私もこれ終わらしたら寝るからさ」
「了解です」
あっ、そう言えば採掘スキル取ってたよな、考えたらここのところ採掘してないな。代わりに面倒なシティクエスト受けちゃって、一日討伐に取られてたから忘れてたよ。
採掘レベル1→5
レベル3までは、5BPだけど。レベル5まで10BP必要だから、
レベル6以上に上げるには、BP50必要だから、ちょっときついし取りあえずはここまでかな~。
BP1489→1454
35BP消費と。
ステータスを開いて、インベントリー100に仕舞っといたアイテムを開く。
「あっ、そう言えば……、魔鉱の延べ棒があったな、あれ?、でもこれって……。錬金の魔方陣が使えないか?」
気になったので、改めて告知を見直した。
「おっ、これならBPもある。試しに錬金の魔方陣を使っても良さそうだ、もしかして魔鉱の武器が作れたりするかもしれない。後で見に行くか………」
古代化石の入った石×3
一つ取り出して。鑑定を使ってみた。
「━━確かに、セリシア姐さんの言ってた通りだった。採掘で加工可能になってたよ。ただレベル1だからか、失敗もありとか出てるな。
ん~………。スキルレベルあげといて正解だったかも、え~とレベルを上げた時の時間は、レベル5だと、わりと何とか出来そうだね。ただそれでも多少の時間は掛かるみたいだけどさ」
ログが流れた。今手にしてるので5分と出た。
「んじゃまあ~、やりますか」
「よし終わった」
精霊樹の枝
壊れた剣の柄
折れた杖
「微妙なのが二個混ざってたな」
取りあえず店に戻って見るが、既にサミエル姐さんはログアウトした後だったようだ。
「取りあえず。これ等は明日かな、僕は、ゴールドショップでも見に行ってみるかな」