凸凹即席パーティーで、レイドに参加しま~す。
イベント四日目
《王都・中町冒険者ギルド前》
クリス達魔方陣に挑むレイドパーティーの集合場所は、王都中町の解放された冒険者ギルドであった。
クリスが手綱を握り操るのは、ガチャで手に入れたレジェンドの小型ゴーレム馬車での移動だ。
流石に王都の外壁が突破されたので、放置して盗賊に盗まれては目も当てられないので、念のため乗って来ての移動だった。
クリス『到着したよ~』
流石はレジェンドと言った所であろうか、見た目こそ小さなロバが引く幌馬車にしか見えないが、そのゴーレムもかなりレベルが高くカスタマイズ可能であり、馬車内部も課金すれば広げることも可能であった。
クリス『姐さん達がいつの間にか・・・』
お風呂と大部屋、居間が作られてる上に、自分たち用の作業所を作っていたのには驚かされた。
僕も少しはチケット使おうか迷ってたけど、姐さん達みたいに。豪快にチケット使いきる勇気はありませんでした。
「はあ~・・・」
そっと溜め息を吐いていた。
クリスも男の子としてどうなんだろ?、そこのところおもうことはあったが、基本的に庶民的であった。
『到着したよ~』
『はあ~い』
何だかずいぶんとワイワイ楽しげな声が聞こえていた。少し心配だったけど、どうやら仲良くしてるようで安心した。
ヒタチ『なんだよ~、二人ともとも俺たちと同い年だったのか~』
セオ『ええ~、僕と姉は早生まれで、まだ15ですけど』
ヒナタ『そうなんだ~、二人は兄弟だよね~』
リオ『はい、そうなの』
思ったよりあの二人となら、普通に話せてるんだね。
僕は睨まれてるんだけど・・・。
何か気に触ることしたかな~?
ちょっと寂しい気持ちを抱いたクリスだった。
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《センリ》
先ほど血肉湧き踊る戦場に酔って二本の剣を屈指して強敵を撃破したセンリは、ワールドアナウンスを聞いて、
頭から冷水を浴びせられた気がした。
ジジイ「ほほ~う、その様子じゃと例の友達かの~?」
センリ「・・・・・・・」
「クフフフフフフ、その感情は悔しいと言うのじゃ、お前はクリスと言ったか、少し侮っていたのに上を行かれて驚いたと言ったところかの~」
センリ「・・・そう、驚いた。でも少し嬉しい・・・」
「そうじゃな!、ゲームの中と言えど競い相手がおるのは心が踊るものよ。善き出会いがあるものじゃな」
センリ「・・・コクリ」
アリス・リリステ『マスター、クリス君から緊急のレイドに誘われてます!、どうします?』
センリ「・・・・・・やる」
アリス・リリステ『了解、中町の冒険者ギルド集合でーす』
ジジイ「ほほ~う、噂をすればなんとやらじゃの~らどれ、そやつの顔でも見てみるかのクフフフフフフ」
「・・・・行く」
「承知したわい!」
現代の剣客であるジジイと殺人剣を極めようとする剣士は、足取りも軽く戦場を駆け抜ける。
まるで野を散歩するが如く、敵闇ギルドのプレイヤーが次々と消えて強制ログアウトさせられて行く様は、課金してチャンネルを視聴する者を熱狂させた。
『オオー、スペクタクル!』
『ジャパニーズ、サムライ』
『シカバネ、ヒロウモノナシ!』
意味が分かってるのかとにかく大喜びなのは間違いないようだ。
コロナが再び猛威を振るうか、
終わらない日々は精神的余裕を失くします。
どうかこの手慰みが、暇潰し程度にはなると思いたいですね。皆さん無理なくほどほどに生きて行きましょう、www