国王陛下の無茶振りです。
『クリスタル商会とワイゲン公爵家の契約が締結されました』
無事にステータスにあった莫大な借金が消えたよ~。ひとまずはこれで莫大な借金しなくても良い訳で、一般人であるクリスはほっとした。
国王「時にクリスよ・・・」
クリスの口が勝手に動きだした。
(あっ、回避不可能なクエストですか・・・)
クリスは直ぐ様、知り合い全員に。この事のレイド参加をお願いした。
サミエル『あらあら、残念だけど私も強制クエスト受けてるからごめんなさいね~』
セリシア『同じくよ~』
うわぁ~い。姐さん達脱落ですか・・・。
国王陛下の眼差しは、先ほどまでの優しさは消えていた。
クリス「国王陛下、まずお言葉を遮ったことお詫びいたします。謹んで我ら異界の民の精鋭がモンスターの魔方陣を消し去って見せましょう!」
「・・・・・その方、知っていたのか?」
これマジ?、僕から申し込みするとか無いわ~。
「陛下にはお教え致しますが、我々異界の民は、クランを組むと特殊な情報伝達のスキルが与えられており、それはクラン同士でも可能です。そこから王都に潜入してる別クランより情報を先ほど受けました」
ワイゲン公爵「ほほ~う、それは便利であるな!」
「ですが、あくまでも概要しか伝わりませんので」
国王「であろうな・・・」
どれだけ便利であってもスキルは万能ではない。便利なスキルほど制約もある。
(上手い説明だけどね~)
「ならばクリスよ。我が頼もうとしたこと、分かっての返答であろうな?」
ウータン『やっほ~お兄さんごめんなさい、私達炊き出しのクエスト中でーす』
ベッキー『お兄、頑張ってね~』
ヒタチ『俺とヒナタは参加するぜ~』
そのすぐ後から。
アリス・リリステ『やっほ~、さっき振り、マスターがレイド了解だって~』
イカホ『任せるノシ』
イカ娘『『『イカ~!?』』』
イカ娘『いっ、イカ・・・』
ザコタ『任せとけ』
ドブネズミ『任せとくでゲス』
『『『ヒャーハァー!?』』』
カガリ『まあ~、乗り掛かった船だ。俺の所も乗ったぜ』
クリス「陛下、今王都に潜入してる80名余りの精鋭が僕の呼び掛けに賛同してくれました。陛下ご命令を━━━」
ひとまず最悪の形では無さげであった。
国王「ならばクリスよ。その方に命じる。見事、我が城にある魔方陣を破壊せよ!」
クリス「はっ!、ご命令拝命いたします」
ここまでが、勝手に体が動いての行動でした。
ワイゲン公爵「クリスよ。無事に戻るのだぞ」
ワイゲン公爵閣下の言葉が身に染みたクリスだった。