閑話・さんちゃんの冒険
我輩の名前はさんちゃんである。
ごしゅじんの家で飼われている。
我輩のごしゅじんは一人だけであるが、ごしゅじんの家族にも可愛がられている。
特に、ごしゅじんの妹ぎみに好かれていて、可愛がられるのは大変嬉しいのだが・・・、
一緒に寝ると。大変寝相が悪く、毎回ベッドから落とされるのもざらである。
やれやれである。
我輩には先輩がいる。ラブリン先輩だ。
とても大きくて優しい先輩で、我輩を優しく遊んでくれる偉大な先輩である。
我輩は、ラブリン先輩が大好きである!?
そんな先輩もごしゅじんが大好きなのである。流石は我輩が大好きなごしゅじんである!?、
目下、我輩の日々は冒険の日々であろうか・・・
※本猫は、子猫であります。時々動物の中には第六の力に目覚めると陰陽道の中で信じられていました。あくまでもさんちゃんは、少しだけ頭の良い子猫です。
ごしゅじんの元に向かう為に!、日々試行錯誤て、三角猫飛びを編み出したのである。
にぁ!、
勢いよく、机から扉のノブに飛び付いて捕まりくるりとノブが回った。
みっしょんこんぷーりーとであるみぁや~。
ゴロゴロ、
どや顔をして誇らしげなさんちゃんであった。
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我輩のごしゅじんは、妹ぎみの隣の部屋に住んでいる。
ここが最大の難関である。
妹ぎみの部屋から脱出するときのような机等無いのだ!、
くっ、ごしゅじんの元に我輩は行くのだ!、何としてもこの難関をくりあして見せる。
にぁや~~ん!?
かわいらしい泣き声をあげる。
だが!、我輩は新しい秘技を編み出したのである!。
さんちゃんは低く身を屈めお尻フリフリ、勢い付けて、
みぁや~!?
壁登り、くっ、いまにゃ!
にぁや~~ん!?
ドアノブに跳んだ。見事今回は一回で成功した。
くるりドアノブが回りほんの少し内側に隙間ができた。
ゴロゴロ、ゴロゴロ、歓喜に高揚するさんちゃんは、この日も大好きな主人である。栗栖の枕元で横になる。
みっしょんこんぷーりーとにゃ~
コロンと横になってしばしごしゅじんが起きるまで一緒に眠るさんちゃんであった。