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閑話・少年剣豪センリ&剣客ジジイのぶらり斬り倒しの王都

 


《クラン明星》



 時間は少し戻る。



 貧民街からクリス達と共に、冒険者ギルドを解放したセンリと明星メンバーであったが、そこでクリス達とは別れ厳しい激戦区に向かった。  

 

「あらあらセン君たら、嬉しそうね~」

「・・・そうかな~」

「ええ、剣君と違って、クリス君てば年も近いようだし。同じ武道の家系って言う共通も似てるし~、それってかなり珍しい確率だもの、そ・れ・に~♪。ウフフまさかゲームの世界で、友達に出会えたんですもの。これはす~ごっく。良いも出会いかもね~♪」


 センリの実母であり、プレイ名オバチャンは、朗らかに笑っていた。


ジジイ「ホホホホ、六道の使い手とは、また骨董品が残っておったか、しかも飛鳥井流蹴鞠の皆伝をもろうておるとは、其奴儂等と似た生まれよの~、昔大名は家を残すのに分家を沢山作っておったからの~。案外に儂達みたいな成合でおろうて、これは楽しくなりそうだわい!」


人斬りの業を磨くジジイにとって、自分達と似た生きかたをしている存在がいたと聞くと、嬉しい物らしい。


センリ「・・・・・・・・・・」


 センリ達が、城壁に到着した頃。『聖騎士団』の圧巻の突破により城壁が瓦礫とかしていた。


 そこに乗り込んでいたジジイこと、祖父と合流したセンリ達であった。

 祖父の楽しみ方は、いまいち理解出来ない理念から。その行動も謎な祖父であるが、嫌いではない。


 確かに自分と年の近い武芸者は今まで身近に居なかったのは確かだ。中学生である部活程度で満足してるにわか剣士ではないと自負してるセンリである。


 しかしあの時使ったクリスが使って業は、人を殺す為に磨かれた業であることは見て取れた。センリにとって衝撃的であった。それと同時に自分達だけではなかったことが嬉しかったのだ。


センリ「友達・・・か」


 なんとも面映ゆい言葉であろうか、


ジジイ「ほほ~う、嬉しそうだなセンリよ!、好敵手ともとは良いぞ競い会う相手しかり、自分とは違う思想の武芸者と交流するのは楽しいものよ」

「・・・・そうかもしれない」


 にっこりと微笑むセンリは、美少年と呼ぶに相応しい風貌の持ち主であった。

 癖の強い明星のメンバーは、基本的に自己中、傲慢、我が儘なプレイヤーの坩堝である。

 みんなに自己主張を認めさせてる者が、幹部であり、部隊リーダーであった。

 それぞれ目的もやりたいことも違うお鍋の中身のような面々だが、センリの元に自然と集まるのは、彼が特別だからではない。


 目的に都合の良いクランのマスターで、自由にさせてくれるから、明星のメンバーはセンリの元に集まるべくして集まった変わり者達であった。


プルラン「アリスさん、僕らどうします~?」

アリス・リリステ「そうね~、でかいの撃てる所が良いんだけど、オバチャン次第かな~」

「そうですか~、なんだかマスターと、ジジイさんイキイキしてますよね~」

「あれ、ルステンテン、乙女達生産プレイヤーが喜びそうな展開になりそうなのがなんともね~」


 唯一の常識人アリスとプルランの苦労は此れからのようだ。




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