やり手の支店長クロエ登場ですよ~
《ワイゲン支店長クロエ視点》
私の目は確かだったわね!。
私の両親は辺境を回る小さな荷馬車、年老いた馬に引かせる行商人だった。
母に似たのか、容姿には自信があるわ!、スタイルもね。でもね頭の良さは父さんに似たのね。一緒に行商していた時はなによりも楽しかったもの。
私は、自分の美貌よりも商人としての実力をなによりも自負しているわ。
元々、私は成人である14の時に、両親の反対を押しきって商人になるために商人ギルドの門を叩いたのよ。
その頃になると両親はベルゲンの町で小さいけれども雑貨屋を営んでいたわ。
それなのに女にはどうのこうの、容姿がいいんだから、とか上部だけ誉められても嬉しくもなんともなかったのよ。
でも18になるまでは、ベルゲンの商人ギルドで、受付嬢をしなさいと、副ギルマスに告げられたあの日をわたしは、絶対に忘れないだろう!、
嫌らしい目で、全身舐めるような視線は、ナメクジが這ったような嫌悪感しか懐かなかったわ!。
それから三年我慢したわよ、副ギルマスの執拗なアプローチに辟易しながらもね。
そんな日々がある日終わったわ、
あの赤熊族の青年クリスに出会ってよ。
普通獣人は脳筋が多い種族よ。
中には、商人もいるわね。でもそれは狸、狐、鼠族のような計算高い種族にかぎられてるわ。
特に、熊、虎族の大半は戦士ね。
この中でも、特別な種族と知られてる獣人族がいるわ、赤熊族はこの中でも戦闘民族としられているのよ!。魔法こそ使えないけど、特殊スキルが強力だと北大陸ではとても有名なはなしであるわ。
それが初めて出合った赤熊族の青年が、商人登録するわ海辺の町ランガで商会を起こすわ、交易船を持ったと聞いた時は、流石に耳を疑ったわよ~。
でも、腐っても商人ギルドでは商人のお金の動きが見れるのよ~、これは受付嬢の特権ね。
海辺の町ランガで少しずつ交易で利益を出す堅実な商売をする傍ら、本人は漁師や冒険者として稼ぐやり手であった。
私は、なんだかワクワクしたのを覚えてる。
思い出したのはあの青年だけは、私を不躾な目で見なかったことよ。
それだけなら初な青年で済むけど。聞けば始まりの町に住まうマレンダさん、あの人こそベルゲンのギルドマスターである。
まあ~、秘密なんだけどね~。
あの人からそれとなく気にしなくておくように頼まれたのあったのは確かよ、ええ、でもあの人の下でおもいっきり自分の実力を試したいと思った。
それから数ヶ月もしない内に、副都市である西城ワイゲンで新しく店舗を増やすとの話があった。
そんな噂話を聞いたら自然と行動を起こしていた。
クリス君が来たら無理やりにワイゲン支店長に収まってやったわ!、
うふふふ、やっぱり押しに弱かったのね。大丈夫!、これからは変な虫から私が守ってあげるからね。私のマスター。
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サミエル「あら、貴女か噂の支店長ね~、うちのクラマスがお世話になってわ」
なんだかドワーフの少女がやってきた。
セリシア「うふふふ、よろしく~」
隣に、エルフの幼女が、珍しい組み合わせね~。
「「「初めまして~」」」
ベッキー「うちの兄がお世話になってます」
なんだか分からないけど、女の子がいっぱい登場したわね~。
これはまさか・・・、
クロエの眼差しが厳しくなっていった。
バチバチバチ。
静かな火花が散っていた。




