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事件は会議場でも起こります!




 『国王軍・会議場』



騎士『国王陛下、並びに皇太子の入場!?』


 ザッ!、貴族全員が立ち上がり、護衛の騎士、兵士は片ヒザを着いた。

 僕らの身体も自動的に動いた。


ヒタチ『焦ったけど、ここはイベント扱いなんだな!』

ヒナタ『ほんと~、クリス君、さっきは私達の前に出てくれてありがとうね~♪』

クリス『ああいうのは、伯父さんの仕事でそれなりになれてるからね~( *・ω・)ノ』


 チャットのやり取りをしながらもクリス達の身体は自然と動き出していた。


 これはイベント固有の現象で、プレイヤーもイベントに係わる時は、プレイヤーの扱うアバターは、イベントに沿った動きをするように、プログラムされているので、違和感が無いよう動く。

 ただ・・・、


 いつもいきなりなため、クリスも二度目であっても驚く物だ。


国王「着席せよ」


 ざっ!、貴族達は王命を受けて先ほどまでの乱雑さは鳴りを潜め、静寂が会議場を押し包む。


 ちらりと国王陛下が、クリスを見てほんのり驚いたように目を細めた。

 今度は、ワイゲン公爵を目を細めて見た。

 ほんの瞬きする僅かな合間であったが、国王は微かに首肯した。


(今ので、何か伝わったのだろうか?)

(さあ~、分かんないよ~)

(だよな~)


 政治家でも、貴族でもない、一般家庭で育った普通の日本人である高校生に理解出来ない世界がそこには広がっていたのだから。








━━━━━━━━━━━━




 でも、そこはゲームである。三人の目には、説明がされたのだ。



国王ディース・チーノ・ランバルク『それで、バローゼよ。なぜその方の娘の騎士がおるのだ?、しかも宝石獣の契約者とはな~』

バローゼ・ロード・ワイゲン公爵『今回の主役だからだよディー』

ディース『ほほ~う、主役とな?』

プレハ公爵『そこは説明してくれるのだろ?』

ベルゲン公爵『お前はいつまでも変わらんなバローゼよ』

『『『確かにな!』』』

ワイゲン公爵『ぬかせ!黙って楽しみにしておれ!』


 と内緒話がテロップと音声として見れていたりする。さすがはゲームのお約束だ。


(おお~、さすがは王様なんだか分からないスキルで会話してるよ~!)

(多分あれ念話だぜ、コスト高くて使い勝手も悪いからプレイヤーには死にスキルなんだけどな~)

(~ん~、スキルも使う人次第だってことだね~)

((なるほどね~))


 こうした会議場では念話スキルも使えるようだね。内緒話するには効果的であるが、あれって、レベル1でも取るのにAP100必要だから、コストがね~。それに距離が決められていて、プレイヤーにはチャットがあるので死にスキルであった。

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