戦争イベント3日目
空が、明るくなってきた。
「ゲームの中だと分かっていても、体感的にね・・・。昼夜があると1日が過ぎたような感覚を覚えるんだね~」
ぐっと身体を伸ばした。昨夜のワイゲン公爵との会談の後、豪かな天幕が用意された僕達は仮眠を取った。豪華な朝食を頂いてあら、その後皆で話し合ったのだけど。
セリシア「じゃ~、これからは裏方に回るってことで、いいかかしら?」
クリス「うん!、そうですね~。あまり稼ぐと他のプレイヤーからやっかみとか、Pkに狙われそうで面倒ですからね~」
サミエル「そうよね~。そもそも私とセリシアはどちらかと言えば生産系だし。私はここに残って鍛冶屋を開くことにしたわ」
クリス「なら、僕は荷馬車を出して、食料の輸送キャラバンの護衛ですかね~」
執事「・・・ごほんごほん、クリス様、申し訳ないのですが、出来れば旦那様の護衛として、お側にとのお願いでございます」
セリシア「あら、それは仕方ないわね~。ならクリス君、ヒタチ君、ヒナタちゃんの宝石獣持ちが、公爵様の護衛に回ってちょうだい」
アースレイダー「まあ~、公爵様のお願いなら仕方ないか、輸送の護衛は俺らに任せとけよ」
マーゼス「ようだな~、またいっしょにレイド組もうぜクリス」
「はい!、こちらこそお願いいたします」
ザコタ「王都には俺達が入ることになってるから、何かあれば連絡するぞ、幼女の守護者よ」
ドブネズミ「任せるでゲス!」
『『『ヒャーハァー!?』』』
クリス「了解でーす。その辺りを明星のアリスさんにメールしときますね」
イカホ「なら、世紀末と一緒にうちもいく、のし」
イカ娘『『『イカ!?』』』
イカ娘「いっ、イカ」
どうやらこの先のことが決まったようだ。
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チームケモナーに入ったベッキーは、セリシア姐さん、サミエル姐さんのお手伝いに回った。
僕達は、騎士団の正装を貸し出され着替えた。
ヒナタ「どうかなヒタチ」
ヒタチ「おっ、男装の麗人みたいで格好いいぜ!、母さんが好きな宝塚みたいだけどな~」
ヒナタ「ええ~、そうかな~、やっぱりこう言う衣装来て演劇やるのも楽しそうなのよね~」
クリス「二人の学校に、演劇部があるの?」
ヒタチ「おう!、あるぜわりと有名でな~OBに、舞台俳優とかいるってさ」
クリス「へえ~、うちは進学校だからそう言った部活は無かったな、でも学校公認のバイトがあるから、僕は学校内にある保育所で週二回バイトしてるよ」
ヒタチ「おぅ、クリスは進学校なのか~、受験大変だったろ」
クリス「まあね~、そのお陰でVR買って貰えたから頑張ったよ」
ヒナタ「へえ~、凄いね!、うちはお姉ちゃんのお陰で貰えたかからラッキーだったわよ」
腕輪から宝石獣に戻ったミズリー、
ヒタチのフラノ、ヒナタのハウルはそれぞれ具現化するとお互いに挨拶をしていた。
宝石獣とは1~12のナンバーが振られた特殊な契約獣に分類されるが、プレイヤーの補佐的な行動をする優秀なAIが搭載されており、契約したプレイヤーとの信頼度によって性格が変化していくらしい。
宝石獣持ちは、それだけで信用度が上がるようで、NPCの好感度も最初からフレンドリーになったりと恩恵がある。
また。それぞれ魔法を一つと固有の特技を持っている。
執事「・・・これは、壮観ですな~、クリス様のクランに三人もの宝石獣持ちがいらっしゃるとは」




