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公爵をも驚かせ、爆笑させる商人の名は・・・



《ワイゲン公爵天幕》



 我が家の執事に連れられて、何時もの商人風の服装ではなく冒険者らしい装備品を身に付けていた。


(ほほ~う、これは・・・)


 公爵が目を細めたのは、普段は商人らしい柔和な印象のある赤熊族の青年が、歴戦の冒険者であったと認識したからだ。


(考えて見れば、拳王杯のだるま落としを潜り抜けた戦士でもあったな)


 満足気に微笑を浮かべた。


ワイゲン公爵「よく来たなクリス名誉騎士、なにやら重大な不正の証拠を発見したと聞いておる。それとあのオークを捕らえたとも・・・」

「はっ、まず簡単な経緯を説明いたします」

「うむ、よかろ」


 聞けば、異界の旅人達でレイドを組んで、複数のギルドによる王都潜入を果たしたこと。

 この中に、ワイゲン公爵が聞き覚えのあるクランが複数居たことに関心を示す。

(商人でありながらクランマスターと言っていただけはある。大手、中堅クランとも交流があるとはな)

 クリスが知らぬうちに、評価が上がっていた。


 話は、王都に潜入して大手クラン明星と別れた所から、クリスが闘技場に向かう経緯の話になって、ワイゲン公爵は驚きを表情に出さなかっただけで、


(なっ、なんと・・・、あの秘密の通路が闇ギルドに知られていた上に。まさか!、待ち伏せされていたとは・・・)


 背中に嫌な汗がじわりと流れた。

 

クリス「それからあれを、公爵様に」

執事「承りました。クリス殿」

 

 ん?、まだ何かあるのか、執事が扉を開けて数名の文官が入ってきおったが・・・。 


『クリスは、特殊アイテム


・『王弟ヤリー殿下の依頼書』 

・『ビッチ王妃の調査書』


 を、ワイゲン公爵に提出した』


「こっ、これは・・・・」


 これこそワイゲン公爵含めた。王が探していた証拠の品々であった。


「・・・、クリス殿、中は?」

「いえ、誰にも見せず隠し持ち込みました」

「よい判断だ!」


 関心したワイゲン公爵は、執事に急使をたてベルゲン公爵に連絡を取ることにした。

 念のための配慮であった。


 それにしても・・・、


「フフフフフ、アハハハハ!?」


 いきなり笑いだしたワイゲン公爵である。びっくりしたかのようなキョトンと惚けた顔がまたワイゲン公爵のツボにはまりばく進したとか、しやかったとか、


 ただ、ワイゲン公爵の天幕から楽しげな笑い声が聞こえた事だけは確かであった。


『クランクリスタル商会他複数のクランレイドが、第一目標の一つ、第二王子の捕縛に成功しました』


◆『第二王子ソーローン』


BP1500+8000チケット


 参加レイドプレイヤー全員にイベント終了後に付与されます。


 おめでとうございます!?。


 ワイゲン公爵の天幕とは違う所からも歓声が上がったのは余談である。

 なんだか太っ腹だけど、運営、相当儲かってるのかな~。

 ちょっと気になるクリスだった。



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