秘密の場所は秘密だけに・・・。
《エラー地区》
「離せ!、ぼくちんを誰だと思ってるのだい!、ぼくちんはこの国の王様になるんだぞ!」
わめき散らす人物を問答無用で僕はす巻きにしていた。
猿ぐつわまでしてから、はたと停止する。
こんなとこに見るからにデブで不遜そうな目を見た瞬間に身体が動いていた。
「クリス君・・・、手慣れてるわね~」
サミエル姐さんの呆れた声に。思わずハッとしていた。
「ああ~。お兄は危ない人だと直感すると、昔から取り押さえてたよね~」
「それは・・・、どうかなんだにゃ?」
ヨッシーが困惑していた。うん普通はそんな反応だよね~。
「でもね~。お兄が捕まえてた人って、強盗未遂とか、暴行未遂の犯人だったから、おじいちゃん曰くお兄の人物鑑定は信用できるから、身体が勝手に動くまでしごいたって言ってたよ。ね~お兄!」
「ねーって、それはそれで凄いけど・・・、クリス君てば、何気にリアルチート疑惑があるわよ~」
「いやいやセリシア姐さん!、僕はいたって普通の高校生ですって」
「ええー!、お兄の無自覚がでたよ~、お兄ってば結構スキル高いよね~。英語は日常会話とか普通に出来てたし、スペイン語も話せて、中国語も理解してたし。お兄は!自己評価が低くすぎるのが難点だよ~」
「ええ~、でもさ~。よく考えてよ~。僕の周りには、リアルチートのばーちゃん、バトルチートじいちゃんから才能無いって言われてたから、僕ってわりと普通じゃないかな~」
「お兄・・・、お兄のその規格が高すぎる件!、やっぱりおじいちゃん達のせいだったよ~」
何故か頭を抱える妹よ?いったいどうしたのだ。お兄ちゃんが聞こうではないか。首をかしげるクリスに、何となく周りは理解する天然だと。
クリスは自分が、一般的学生だと祖父母に言われて育ったためそれが普通だと思い込んでいたりする。
これは祖母飛鳥と、祖父東のせいであった。
要するに可愛い孫が歪まないように厳しく育てた弊害である。
それに乗った父と伯父にも多少の責任はあったりする。
ザコタ「一先ず。クリスのことはそっちで済ませとけ、んでこいつは見るからにあれだな~」
『『『ヒャーハァー!?』』』
「ハア~、そうよね~」
ヒタチ「これが、クリス君だからか~。普通だと思ってたんだけどな~」
ヒナタ「やっぱり、クランマスターになれるくらいだか、やっぱり何処違うのね~」
二人は、誤解したまま納得したようだ。
サミエル「まあ~いいわ、どうみても此があれよね~。このまま拉致して付き出してしまいましょう!」
セリシア「さんせ~、みんなには悪いけどバタバタやるのはね~」
姐さん達にとって戦争イベントは微妙らしい。