秘密の通路は危険でいっぱい2
スカーレット、ソーニャンの二人他、元闇ギルドの構成員とは思えない普通の女の子達は、騒がしくも、手際よく罠を発見しては解除していく。気になったのかうちのチームケモナー+1の妹は、物怖じせず。
彼女達に話を聞いていた、そもそも貧民生まれの彼女達は捨て子であった。ストリートチルドレンその昔日本でもあったことで、育てる金が無いから捨てる。または奴隷として売るはつい200年前まで普通にあったことだ。
彼女達は闇ギルドに所属していたが、身体を売る行為に抵抗があったこと。手先が器用であったことで、スリや盗賊ギルド寄りだったそうである。
しかし組織が大きくなり男の構成員が増えてくると、どうしても一部の武闘派の男達が、幹部になると暴走し始めたと言う話だ。
元々女の首領が気に入らなかったこともあり。
強硬派が無理やり、今回の反乱軍側に荷担したこと。
そうなってくると彼女達は、僕が資金を出してる『ダルク』とあまり変わらない境遇だと分かった・・・・。
そうなってくると女の子が多い僕のクランである。
クリス「・・・・・ハア~」
すっかり仲良しになってるしになってるし。
ベッキー「それでお兄が、子猫を助けて来たの!」
ウータン「やっぱりお兄さん優しいね~」
ヨッシー「良かったにゃ~、今度見に行きたいにゃ~」
ミィー「写メ希望!」
ベッキー「任せといて!、母さんとこの間激写してたから♪」
構成員「うんうん動物可愛いよね~」
ソーニャン「そうだにゃ~、お前らの兄貴は優しい男にゃ~♪」
スカーレット「貴女のお兄さん優しいのね~」
ベッキー「エヘヘ♪」
うん、この流れには入れないわ~。
僕らは大人しく後ろで警戒したりしてよ?、
下手になんか言うもんなら後が怖いからね~。
なんか色々と被弾しそうな予感がして、ザコタさんや、ドブネズミさんとこに避難していたりする。
ドブネズミ「まあ~、強く生きるでゲス!」
クリス「・・・ありがとうございます」
そっと肩を落とすクリスを、ドブネズミさんが、クリスの背中を叩く姿は、なかなかシュールであった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
スカーレットが、豊かな胸の間から、小さな布袋を取り出した。
クリス(あれって・・・)
クリスが、最初のイベントの後、一度だけ使ってたことのある。解除道具であった。
あれはミズリーを手に入れた後にいつの間にか消えていたので、今まで忘れていた。
スカーレットは鋼鉄製の扉ではなく、その横に転がっていた石を踏むと壁の一部が剥き出しになった。
スカーレット「ここが本当の鍵穴さ、もしもあの鍵穴にこいつを入れてたら私ら全員あの世行きさ」
ニヤリ、楽しげに笑うが内容はかなり物騒である。
ドブネズミ「・・・・クリス君のお陰で、あっしら死に戻りの記録作らなくて済んだでゲス!、感謝するでゲス」
サミエル「本当、クリス君には毎回驚かされるのよね~、多分あの子達はお助けキャラだったんだわ」
セリシア「妥当な判断だわ~。でも運営としたら、今回のことは予想外の筈よ」
サミエル「まあ~、その予想外が案外うけたりするのが、外国人の感性よ」
セリシア「ああ~、アメリカ人とかね~」
幼女二人の会話とは思えない内容である。見て目は幼女中身は老女、まさにファンタジー。
外国人が、好きそうなパターンである。




