閑話・『王国軍快進撃』
運営が思ってた以上に。
王国軍の勢いと、戦意は高かった。
『聖騎士団』の突撃によって、外壁の門が破壊される衝撃も去ることながら、
雪崩れ込んだら王国軍を大歓声で出迎えたのは、
貧民、民、冒険者達であったのだ。皆が武器を手に立ち上がり反乱軍と戦っていたところに、王国軍が突入したので、民から盛大な出迎えを受けたのだった。
これには国王は無論のこと、普段お互いの足を引っ張りあう、貴族達ですらも感動していた。
これ程まで民に愛されていたのかと!、
兵士は無論のこと、
騎士に至っては、人生の誉れよと胸を張って、悠然と歩み行く様は、伝説の大戦に挑む歴戦の戦士達のようである。
国王軍の気勢が上がるのも頷けよう。
そんな国王軍と民兵は一つの生き物のように合流して一個となり、反乱軍の首魁が居るであろう、王城にゆっくりと進軍していった。
その間に、プレイヤーこと。
異界の旅人達は、各ギルドの解放、敵対貴族の屋敷の襲撃で、BP、課金チケットゲットに湧いていた。
『うひょ~、美味しいぜ!』
『だな、だな!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その裏では、闇の12王に連なるイベントが開催され。PKも横行していて中堅ギルドマスター、サブマスターが毒牙に掛かることもざらだ。
しかし今回のイベントは6時間が16倍になっていたので、1日ほど動けなくなっても残り15日は、仕様で、二度とイベント中は、PKから狙われなくなるので、安心してイベントを楽しめた。
よって運営への抗議は、当初の予定より少なくて済んでいる状況である。
表も裏も視聴はついに。世界中で4000万人を超えていた。まだエンドアース時間1日も過ぎていないが、
リアル時間とエンドアース時間をリンクさせて放映されてるため。
リアル放映は、二時間表記になる。
それを課金して、商社は購入するのだが、ゲームの世界と違い。全て放映されるのにリアルで16日も掛かる上に。僅か1日でこれ程の出来事が起こるとは予想だにしていなかった運営サイドも慌ただしくなっていった。
チーフ「やはり今日の分の放映はここまでだな、明日からの分をなるべく早く編集してくしかないか」
「予想以上の人気ですね~」
チーフ「まったくだ。特に闇の12王がな・・・」
クリス達は知らないが、内戦に暗殺王が紛れ込み、王国軍の将軍一人を暗殺していた。
その他闇ギルドに雇われた盗賊王、山賊王による襲撃が、王都で行われ。快進撃を続けていた王国軍が、止められた。
こうして、その日の配信24時間に分割されそれぞれの有名プレイヤー、Nチューバーの配信は、
表の人気ランキングと裏の人気ランキングが
密かに、運営しか把握していないが、笑いが止まらないようだったとだけ記する。