秘密の通路は危険でいっぱい
《スカーレット》
全く世の中、何が起こるか分かったもんじゃないね~。
ついさっきまで、冒険者がやって来たと聞いて、部下達と死を覚悟してたって言うのに。
クリス「あっ、サミエル姐さんお待たせしました~」
サミエル「お帰りクリス君、そっちの子達が元闇ギルドの面々ね~。まあ~クリス君だし仕方ないかな~、はあ~」
なんだかやたらと幼女なエルフと新しいドワーフの幼女は、偉そうな感じだ。
クリス「あっ、そうそう、この中で年長者はこの二人だから、見た目で判断しないでね~。サミエル姐さんとセリシア姐さんはうちのクランNo.2だから」
スカーレット「(良かった~、子供扱いしなくて)」
ソーニャン「(ですですにゃ~)」
二人の元闇ギルド幹部は、顔をひきつらせていた。
若干手遅れな部下もいて、顔色が悪かったりするドンマイ。
クリス「あっ、チャットで知らせましたが、このスカーレットさん達が、姐さん達が見付けた。
秘密の通路の罠解除出来るそうなんで、彼女達の後に付いていけば、王城に潜り込めるそうですよ」
サミエル「そう、聞いてたけど・・・。はあ~彼女達見てると納得ね。どうしてクリス君は、クリス君なのかしらね~」
クリス「ええ~と、流石に意味が分かりませんよ~」
ザコタ「まあ~なんだ、幼女の守護者の所は、色々と面白そうだ、クフフフフ・・・」
サミエル「喜んで貰えてなによりね~。まあ~それなりに楽しいわよ」
僕は全然楽しく無いです!。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
秘密の通路と言うのは、貴人の安全に配慮したものだと、今の今まで思ってました。
もう乾いた笑い声が出てきてます。
クリス「あはは・・・、酷い罠だ」
ザコタ「全くだな・・・、下手にプレイヤーだけで来てたら、何回死に戻りしてたから分からんぞ」
ドブネズミ「あっしにも無理でゲス」
あっ、この人は世紀末の大盗賊持ちの斥候職ドブネズミさん、世紀末のメンバーはこんな名前ばかりでちょっとね。
ウータン「ネズさん、あの辺りなんかやな~感じしませんか?」
ドブネズミ「おっと!、お嬢ちゃん正解でゲス、もう少し頑張れば【危険察知】生えて来るでゲスよ~」
ウータン「本当~、ありがとうネズさん♪」
ヨッシー「ムムムム、まだまだ分からないにゃ~」
ドブネズミ「ゲスゲス~、こればかりは数をやらないと駄目でゲスよ~」
小男で、出っ歯、ねずみ色の毛皮着て、ドブネズミとは・・・、ここまでロールするとは恐るべし世紀末。
クリスは考えた。エンドアース始めた頃安易に拙者とか、某とか使わなくて良かったな~と。
まあ~、ロールはロールで楽しめそうで羨ましくはあったクリスだった。