やっぱりステータスの運は関係ある?。
ガチャはモルト広場だけではないようだ。
いろんなガチャが、まるでスロットマシンのように並び、早くも沢山のプレイヤーが回していた。
「因みにクリス君の幸運のステータスはいくつ?」
「えーと5です」
「「低すぎない!」」
「ですよね」
ガチャを前に、今までレベルが上がっても、幸運値だけが上がらなかったことを話す。
すると二人はひそひそ話を始めた。
『サミエルちゃん、獣人種ってもともと幸運値が上がり難いよね。でもレベル20未満で一度も上がらないって初めて聞いたよ。そんなことあるのかな?』
『いやいやそんなはずないよ~、少なくともそんな偏りは聞いたことないよね』
『GMにメールしとく』
『ああ~仕様かも分からないからメールしといたら』
『うん、ぽちぽち』
「因みにクリス君。課金アイテムとか持ってる」
「いやいや普通の高校生ですよ。流石に無理です」
「「だよね~」」
『あっ、返信だ。早いわね』
゛エンドアースのご利用ありがとうございます。
『お尋ねの知り合いの獣人が、何故幸運値だけステータスが上がらない』
との問合せですが、一部の種族だけそうなる仕様です。因みに赤熊族、白虎族、青龍族、玄武族、朱雀族、麒麟族等希少種族に限り、ステータスの一部が、そのようになっておりました。
今まで問合せが無かったので、公式には発表されておりませんでした。゛
『ちょっとサミエルちゃん』
運営からのメールをサミエルに流した。
『なるほど、クリス君てば、希少種族だったんだね』
ただのクマでは無かったようだ。
因みにエルフ、ドワーフのような準人種にも、希少種族はいたりする。その辺りを二人は見逃していた。
「まあ~仕方ないわね。これ貸してあげる」
セリシアからプレゼントがありました。
「えっと………、幸運の指輪」
「うんそう。課金ガチャで出たのよ!、幸運のティアラ、幸運のネックレス、幸運の指輪のセットになっていてね。これを女性プレイヤーが装備すると値ボーナス+150増えるなかなか優れたアイテムよ♪」
『10諭吉消えたけど』
「えっ?、何か」
「ううん、何でもないわ。幸運の指輪だけでも+15あるから、多少ましになるわよ」
「はあ~、お借りします」
ステータスを見ると。
クリス
職業上見習い漁師
レベル18
HP127
MP24
攻撃力129+15
防御力82+8
素早さ115
瞬発力73+5
知力24
幸5+15
BP1489
1390000ゴールド
2480魔力ゴールド
うん確かに幸運値が上がってるね。
「回しますね」
二人に注目されながら、素材ガチャの中から。今までやらなかったルーレットタイプに並んだ。
すると幼女二人は何か言いたそうな顔をしたが、気にしないことにした。
『クリス君………』
『ある意味ギャンブラーね』
二人はそっとため息を吐いていた。