クリスは斜め上方に動き出す前編
しばらくすると【最強】こと。
N・ライチ・アーチボル
N・メーリン
の二人が、転移の扉を使って登場した。
N・ナサリア「お待たせ・・・、おや君は」
N・レプセワ「よう!、お前前に一緒にダンジョン潜ったクリスだよな~!」
さらに王都でも有数の冒険者『星の女神』の面々である。
クリス「あっ、その節は、お世話になりました」
N・レプセワ「クフフフ、相変わらずだね~。なぁ~に固いこと行ってやがる!。硬いのは下半身だけにしとけよ、ガハハハハ!?」
N・リリーゼ「このこの、下ネタ鬼娘が!」
N・レプセワ「なにしやがる。チビすけ!」
なんだか二人がにらみ合う。
N・リリーゼ「この脳筋鬼娘は、あんたは下品過ぎるのよ!」
N・レプセワ「べっ、べっに良いだろ~、それに気にしないよな~、クリス?」
N・リリーゼ「気にするに決まってますわ!、ねえクリス様」
いやそこで僕にフラレても・・・、顔がひきつるクリスに。
N・マリアンネ「はいはい、クリス様も困るからそこまでね~、これからは私達がギルドを守るから、防衛は任せて頂戴!」
N・ナサリア「その通りだ。『星の女神』の名に懸けてね」
思わず見惚れていた。プレイヤーでも五指に入る人気NPC達であった。
クリス「・・・、お願いいたします」
サミエル「はは~ん。クリス君顔が赤いわよ~」
セリシア「ヘエ~、クリス君は、ああいうお姉さんタイプが好みか~」
クリス「ねっ、姐さん達」
慌てるクリスをからかって笑い合う仲間、それを見てますます『星の女神』の面々は笑いを堪えるのに大変な努力を必要とすることになったのだが、
それをクリスは知らないし。
全米では、
『彼って可愛い~』
『ピュアね~』
『お姉さんが教えてあげたいわ~』
ゴッツイお姉さん?、
達に人気であった。
何故かこの時クリスは、背に寒気が走ったとか、お尻がキュッとならなかったとか・・・、
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ひとまず冒険者ギルドの防衛にクリス達が不用になった。
ザコタ「で、幼女の守護者よ。お前さん達はこれからどうするつもりだ?」
クリスは少し考えてから、
クリス「闘技場に向かおうと思ってます」
ピクリ、ザコタの片眉が上がった。
ザコタ「ほ~う、それは何故だ?」
クリス「いえ、単純にこの間脱出した時に下水道通りましたよね~」
ザコタ「うむ、そうだったな~」
クリス「だから不自然だな~って思ってました」
ザコタ「・・・ん?、そらどういうことだ?」
クリス「うちは古い家で、まあ~遡れば貴族の分家筋です~。僕も飛鳥井流の蹴鞠で、皆伝もらってますので、それで古い家には昔の城作りの設計図なんかあったりします」
ザコタ「ほほ~う、そいつはスゲーな」
クリス「ああした大きな建物には、貴人専用の通路があるのが普通ですよ。俗に言う隠し通路ですね~」
クリスの話は、最初意味が分からなかったが、段々とその意味が理解できて来た。
クリス「下水道は、貧民街まで繋がってたのに、王城が陥落したと知った王は、闘技場から素早く待避する事を選んだのは何故かな~と。思ったんですよ~」
少しでも暇潰しになってれば、8月ですが、現在ワクチンの予約が全然取れないです~。




