幼女だらけのパーティ
宿屋を借りる魔力ゴールドが貯まったので、モルト広場に戻り、宿屋を借りた。
「オークション会場街が開くまで、夕飯済ませとくか」
そう決めると。ログアウトして、ベッキーと夕飯の塩焼きそばで済ませた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
再びログインする。
うにゃ~ん、
「ぷぎゅ!」
宿屋なのにミズリー、相棒のテツコがいた。
一応イベント中だからか、仮の拠点である宿屋にログインしたから、二匹は現れた?。
「ぷぎゅ、ぷぎゅ!」
甘えるミズリーに対抗してか、何故かテツコがプリプリしていた。魚は分からんな、
「……ぷぎゅ……」
まるで、が~んとでも言うような魚である。
テツコは置いといて、早速オークション会場街に向かうことにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇
幼女なサミエル
『ヤッホー、クリス君どこ~』
幼女なセリシア
『クリスお兄ちゃん何処かな?』
見た目は幼女な二人が、ログインしたようだ。
『オークション会場街入り口の城門前です』
『『了解』』
「クリスく~ん、お待たせ。まった♪」
ちんまい幼女が二人一生懸命走る姿は、何故かホッこりしますよね。中身はアレだけど。
「早速だけど」
セリシアからパーティ申し込みがありました。
サミエルからパーティ申し込みがありました。
「クリスお兄ちゃん宜しくね。ウフフ♪」
「はあ~、まあ~宜しくお願いします姐さん方」
微妙な顔をしたクリスに向かって、嬉しそうにブイサインをかます幼女二人。見た目だけであった。
「そろそろ空いてきたわね。早速オークション会場街。見て回りましょう」
「あっ、そうだこれクリスお兄ちゃんにもあげるね」
セリシアからプレゼントがありました。
プレゼントBOXを開くと。
『オークション会場街フリーパスポート』
だった……………………………………………………………………………………………………………。
「ええー!?」
驚愕の叫びを上げたクリスを。ニヨニヨした笑みを浮かべた二人。
それなりの資産があり、リアルでもかなり稼いでる二人にとって、三枚諭吉一枚近く等何ともない。
挙動不審だったクリスが恐縮したが、二人が気にもしてないと分かると。安心してオークション会場街を見て回ることにした。
「えーと」
フリーパスポートには、オークション会場街の地図が添付されているだけでなく。
施設の割引。食事が全て無料。素材×10プラチナチケットが付いていた。
「クリス君、クリス君♪、素材チケット回そうよ。良さげなのあったらちょうだい」
「はあ~、まあ~良いですけど」
「んじゃ、早速」
サミエル姐さんに引っ張られながら。ガチャ会場に向かった。
「あらあら兄妹かな」
「へえ~妹さん二人も連れてVRかよ。お兄ちゃんも大変だな」
なんて話が聞こえてきた。きっとリアルとは違う大人が、わざわざ幼女してるなんて、分かるはずないよな~。諦めの気持ちをどうにか飲み込んだクリスだった。