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英雄と貧民達2



 こうして五つのクランはそれぞれ3つに分けれて行動を開始した。


 

サミエル「それにしてもクリスも面白いこと考えたわね~」


 クリスが目標にした、各ギルドのことだ。


クリス「あっ、たださっきワールドアナウンスで貧民街が使えるようになったって聞いて、それぞれのギルドの機能が回復したら、クランハウスが使えるようになりますよね~」


セリシア「はは~ん、な~る。そうなるとかなり面白いことになるわね~」


 セリシア姐さんも気が付いたようだ。


クリス「でも、センリ君は、僕の考えに一瞬で気付かれたようで、驚きました」


サミエル「あの子は一種の天才みたいね~、噂で一人思い浮かんだわ」


セリシア「あっ、あの天才少年のこと」


サミエル「そう、あんたの所でも噂は流れてたのね」


 なんだか気になったが、クリスは気にしないことにした。

 だって興味本位で聞いて良い話ではない気がしたからだ。


 そういった気遣いが出来る少年クリスを、二人の幼女は感心した目で見てたことまでは、気付かないクリスであった。


サミエル(本当に、未成年とは思えない気遣いよね~)


セリシア(まったくよ~、クリス君の爪の垢を上の連中に煎じてお茶に入れて遣りたいわ~)


サミエル(まあ~、確かにね~)


 社会に揉まれると嫌でもろくでなしや上司に当たる事があったのだ。

 大人になりきれない大人ってのは一握りだけど存在してしまう、そういった奴に限って、厄介な存在だったりするので始末に悪い。






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





 クリス達と見た目あれだが、子供に人気の世紀末のメンバーは、裏通りを抜けて兵士が徘徊するのを掻い潜って。


 大通り近くまで、何とかくる事が出来た。


ザコタ「ここからは仕方ありませんね」


「「「ひゃ~はぁ~!?、俺たちは子供の為に、老人の為に頑張るぜ~」」」


 見た目はあれだけど、言ってることはまともだ。


サミエル「クリス君、ミィーお願いね」


クリス「了解でーす」


ミィー「ブイ!」


 ミィーと二人同時に裏路地か飛び出して、冒険者ギルド前にいた兵士を瞬く間に叩き伏せていく。


ザコタ「中の制圧は任せろ」


「「「ひゃ~はぁ~!、俺たち最強だぜ~」」」


 見た目ヒャハァーな格好の世紀末メンバーは、手慣れた様子で危なげなく冒険者ギルドにいた。

 第二騎士団の騎士と傭兵を次々と打ち倒し身ぐるみ剥がして行く様は、ある意味職人レベルである。


サミエル「手慣れてるわね~」


セリシア「あそこまで徹底してると感心しちゃうわね~」


ヒタチ「ギャップすげーな~」


ヒナタ「ねえ~!」


 まあ~、ヒャハァーしながらも、敵を無力化するには日本拳法、少林拳法は向いてるのだ。


 しかも集団戦に慣れていた。


『冒険者ギルドが解放されました。クラン『世紀末』『クリスタル商会』の手によって、それによりクランハウスが使用可能になります。また封じられていた従魔、契約獣も解放されました』



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