食ワンGP開催中2
《青の広場》
今日、普段とは違う催しである『食ワンGP』が、
青の広場で開催中である。
時折、庶民の中に身なりのよい使用人、侍女の姿もあったが、なかなか好評であった。
一回目の販売が終わった。売り上げも上々で仕入れ額の1、8倍になった。
クリス「さて、ランガの漁協ギルドに仕入れに行くか」
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《海辺の町ランガ・漁協ギルド》
N・受付嬢「ようこそ漁協ギルドへ」
クリス「えーと午前中ナタリアさんにお願いしてたんですが・・・」
N・受付嬢「はいマネージャーから伺っております」
良かった~、ナタリアさんがいないの初めてでちょっと焦った。
N・受付嬢「では此方で宜しいですか~?」
クリス「あっ。はい」
全部で50000ゴールド分の魚を買った。
残念ながら鰯はなかったよ。その代わり烏賊が沢山獲れたようで一夜干しを多めに、汁物は諦め、安い桜えびを大量購入することにした。
クリス「桜えびのかき揚げで、後半勝負かな~」
高級干物は無いが、何故か鮭トバが買えた。
ちょっと意味が分からないとね~。
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《青の広場》
『いらっしゃい~』
『冷たいよ~』
『そこいくお姉さん!、おひとつどうだい』
『さあ~、一つお食べよ、これで君も強くなれる。クフフフ』
なんか最後のだけ呼び込みとは違う意味があった気がした。
まっ、まあ~イベント期間中である。
気にしたら負けな気がした。
新たに桜えびを小麦粉、玉子で溶いて、ネギを大量に入れて混ぜる。
後は、鉄板で焼いていくだけだ。
味付けは塩と大量の鰯の骨焼いてから、一度洗い。それから取った出汁を煮詰めた塩だれを付けて食べる。
桜えびのチヂミにした。
試食は、漁協ギルドで販売してる魚醤を垂らした。
烏賊の一夜干しである。
『なんだか凄く食欲を掻き立てる匂いがするな』
『ヤバイ、匂いだけで酒が飲めるぞ!』
『なっ、なんの香りだにゃ~、かっ、身体が匂いに釣られてくにゃ~ん♪』
『おっ、此処だ!』
(クフフフ!、烏賊の魅惑の香りに惑うがよい)
クリス「いっらしゃいませ~、烏賊の試食もありま~」
「しっ、試食にゃか!?、一つ下さい」
クリス「まいど」
さっそくネコの獣人が釣れた。
爆釣れの予感。
「こっちも桜えびのチヂミと烏賊の一夜干しくれ!」
クリス「はいまいど、お姉さんこれが烏賊の一夜干し熱いので火傷しないでね」
「にゃにゃにゃ!、しっ、試食なのに大きいにゃ!、あふ、うま!、口の中が幸せにゃ~よ♪」
クリス「はいお兄さんもうすぐあがるから、試食食べて待っててよ!」
「おっ!悪いなへへへ、あつ、うま、いや~酒が進む味だなや」
クリス「ありがとうございます~、よっと桜えびのチヂミと烏賊の一夜干しです」
「おっ、こっちのも旨そうじゃないか!、へへへさっそく一つ、おお~、中に桜えびだたっぷり入ってやがるぜ!、これで10ゴールドは安いな」
「ごくり、お兄さん下さい!」
クリス「まいど!」
次々と注文が入り、クリスは手慣れた様子で捌いてく。
伊達に町内会のお祭りで手伝いしていた訳じゃないようだ。