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食ワンGP開催中2

 



《青の広場》




 今日、普段とは違う催しである『食ワンGP』が、


 青の広場で開催中である。


 時折、庶民の中に身なりのよい使用人、侍女の姿もあったが、なかなか好評であった。


 一回目の販売が終わった。売り上げも上々で仕入れ額の1、8倍になった。


クリス「さて、ランガの漁協ギルドに仕入れに行くか」


 



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆






《海辺の町ランガ・漁協ギルド》




N・受付嬢「ようこそ漁協ギルドへ」


クリス「えーと午前中ナタリアさんにお願いしてたんですが・・・」


N・受付嬢「はいマネージャーから伺っております」


 良かった~、ナタリアさんがいないの初めてでちょっと焦った。


N・受付嬢「では此方で宜しいですか~?」


クリス「あっ。はい」


 全部で50000ゴールド分の魚を買った。


残念ながら鰯はなかったよ。その代わり烏賊が沢山獲れたようで一夜干しを多めに、汁物は諦め、安い桜えびを大量購入することにした。


クリス「桜えびのかき揚げで、後半勝負かな~」


 高級干物は無いが、何故か鮭トバが買えた。


 ちょっと意味が分からないとね~。






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





《青の広場》




『いらっしゃい~』


『冷たいよ~』


『そこいくお姉さん!、おひとつどうだい』


『さあ~、一つお食べよ、これで君も強くなれる。クフフフ』


 なんか最後のだけ呼び込みとは違う意味があった気がした。


 まっ、まあ~イベント期間中である。


 気にしたら負けな気がした。


 新たに桜えびを小麦粉、玉子で溶いて、ネギを大量に入れて混ぜる。


 後は、鉄板で焼いていくだけだ。


 味付けは塩と大量の鰯の骨焼いてから、一度洗い。それから取った出汁を煮詰めた塩だれを付けて食べる。


 桜えびのチヂミにした。


試食は、漁協ギルドで販売してる魚醤を垂らした。


烏賊の一夜干しである。

 

『なんだか凄く食欲を掻き立てる匂いがするな』  


『ヤバイ、匂いだけで酒が飲めるぞ!』


『なっ、なんの香りだにゃ~、かっ、身体が匂いに釣られてくにゃ~ん♪』


『おっ、此処だ!』


(クフフフ!、烏賊の魅惑の香りに惑うがよい)

 

クリス「いっらしゃいませ~、烏賊の試食もありま~」


「しっ、試食にゃか!?、一つ下さい」


クリス「まいど」


 さっそくネコの獣人が釣れた。


 爆釣れの予感。


「こっちも桜えびのチヂミと烏賊の一夜干しくれ!」


クリス「はいまいど、お姉さんこれが烏賊の一夜干し熱いので火傷しないでね」


「にゃにゃにゃ!、しっ、試食なのに大きいにゃ!、あふ、うま!、口の中が幸せにゃ~よ♪」


クリス「はいお兄さんもうすぐあがるから、試食食べて待っててよ!」


「おっ!悪いなへへへ、あつ、うま、いや~酒が進む味だなや」


クリス「ありがとうございます~、よっと桜えびのチヂミと烏賊の一夜干しです」


「おっ、こっちのも旨そうじゃないか!、へへへさっそく一つ、おお~、中に桜えびだたっぷり入ってやがるぜ!、これで10ゴールドは安いな」


「ごくり、お兄さん下さい!」


クリス「まいど!」


 次々と注文が入り、クリスは手慣れた様子で捌いてく。


 伊達に町内会のお祭りで手伝いしていた訳じゃないようだ。



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― 新着の感想 ―
[一言] これが中学生...? 最近の中学生は高性能ですねぇ...まるで本格的にお店開いていたかのような客の寄せ方に接客は流石としか言えない
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