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食ワンGP開催中



《青の広場》




『いらっしゃい、いらっしゃい!』


『旨いよ~、安いよ~、そこのお兄さん食べてって~』


『焼きたて~』


『うちの肉は熟成肉を使用してるよ~』


『お土産いかがすかぁ~』


『そこのカッコいいお兄さ~ん、安いよ買っててね~』


ハナ「うわぁ~凄い人出です~」


レティ「そっ、そうね~、そ・れ・よ・り・もよ。あんたふらふらしてスラれ無いでよね!」


ハナ「はあ~い」


 ハナはサニアお嬢様からお小遣いを貰っていた。


 審査ついでにお土産探しと意気揚々と屋台巡りを楽しんでいた。


ハナ「あっ、なんだか人だかりがあります~」


レティ「へぇ~、もう並んでる屋台もあるのね、先に味見してから、他の屋台巡ろうかしら」


ハナ「賛成で~す♪」


 二人が屋台に並んでさほど待たされることなく順番になった。


クリス「いらっしゃいませ~、あっ」


ハナ「へっ?」


レティ「はあ~!?、あんたなにしてるのよ」


 レティの呆れた顔をしながらも、目敏く王都では珍しい海の魚を売ってるようだ。

 しかも安い物から、レティも見たことのない高級品と分かる一品まであった。


 二人は鰯のツミレ汁を注文して、一口スープ飲む。


ハナ「・・・・美味しい」


レティ「優しい味わいね」


 最初こそワイゲン公爵家の御用商人である。二人の目も懐疑的で見てたが、目で手際よく料理を作り。よそうのを見てたが、実に手慣れていた。


 それで目の前の赤熊族の商人が作った料理を食べてみたら・・・・、驚くほど美味しい物だった。


レティ「あんた商人の癖に、料理人並みの腕前ね。それにその高級魚、よく仕入れられたわね」


クリス「ありがとうございま~す。ここだけの話ですが、僕は元々漁師がきっかけで、商人になったんですよ~。今では交易船を持ってますが、漁船も持ってるので、たまに自分で漁師もやりますね。その関係から海辺の町ランガにある漁協ギルドと良好な関係ですそのお陰で、魚を安く売ってくれるんです」


レティ「へぇ~、なかなか多才じゃないの」


 素直に感心していた。


屋台のご飯は難しい、値段、手軽さ、味の三つの中からコストにあった料理を提供する。


レティ「ふう~ん。そっちの幾つか貰ってくわ」


クリス「毎度ありがとうございま~す。こっちのは試食で~すどうぞ」


ハナ「わあ~、ありがとうございます!。熱、うま」


レティ「あら下魚の干物、初めて食べましたが悪くありませんわね~」


 美少女二人が美味しそうに笑みを溢した。


するとそれを見ていたお客が殺到したのは言うまでもない。








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