二次予選会『拳王杯』
《闘技場・青の広場》
結局、僕以外のクランメンバーは、先に出たようだ。
まだ時間には早いが、青の広場にマキシマムに引いてもらいレジェンド馬車で向かう。
『イベント開催中!、食ワンGP』
クリス「‥‥‥‥‥‥はぁ?」
誰でもなるでしょ、闘技場の試合見に来たら、イベントに巻き込まれるとか、
クリス「無いわ~」
『ただいまより食ワンGPを開催します。参加者は青の広場にいるプレイヤー全員、審査員は赤の広場の貴族又は関係者、それと青の広場のNPCです』
いきなりワールドアナウンスが流れた。
『おいおい、イベント開催中の裏開催イベントの観戦に来て、イベントに巻き込まれるとか有り得なくねぇ!』
『無いわ~、ぱくりポイし』
『なんだかB1グランプリのぱくりポイし』
辺りにいたプレイヤーの多くは、屋台巡りしてたか、待ち合わせに露店の冷やかしである。
※『食ワンGP』は強制イベントの一つです。
プレイヤーは屋台を借りてゴールドを稼ごう!
《イベント期間限定》
・『初期費用50000ゴールド』
・『イベント限定屋台貸し出し』
ベスト10報酬
・『料理人ランキング300位★1ランク登録』
※『王都露店・屋台営業許可証』
・『初期投資額以上の売り上げ金』
『『『『おお~、悪くね~、なあ~』』』』
この初期投資額が決まってる以上は、後は、プレイヤー料理人の腕次第、あるいは他で勝負するのかである。
クリス「運営にしては珍しく、ちょっと面白いイベントかも」
最初は、また運営が‥‥、とか思ったが、
イベント開催中に、沢山の小さなクエスト、イベントが盛りだくさん、中々面白い目論見ではある。
クリスや沢山のプレイヤーが巻き込まれるイベントは、他にもあったようだ。
『期間はエンドアース時間24時間』
上手いな~、これなら時間的に深夜には終わるからな~、
これなら失敗しても、期間も短いし、気軽にイベント参加可能である。
クリス「となると‥‥‥、おっ!、イベント中だからな、ウータン達も表示されたか」
これフィールドとかだとマップにクラン、パーティーメンバーが表示されてたこと思い出して試したら、予想通り、皆表示されていた。
早速この事をクランメンバーにメールでしらせる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『あっ、いたよ!』
程なく皆が集まって来た。
ウータン「お兄さんお待たせ!」
ヨッシー「お待たせにゃ~」
ミィー「ブイ!」
チームケモナーの三人に続いて、
ヒナタ「クリス君ナイスです!」
ヒタチ「助かったぜクリス」
幼馴染みで宝石獣をお供にしてるヒナタとヒナタペアーが続いた。
サミエル「お待たせ~、まさかマップ機能にフィールド時のような機能があるとはね」
セリシア「お待たせ、いきなりのイベントでしょ、助かるわ」
ウータン「ですです!、人出が何時もより多くて、タイミング良かったですよお兄さん♪」
ヨッシー「いや~、助かったにゃ~」
ミィー「ん~、私もうすぐ出番!、勝つから後で」
小さな格闘家?、ミィーが、拳を出してきた。
クリス「えっ、あっ、うん、頑張って」
ミィー「任せる」
一人だけ違うゲームしてる気のするミィーの拳に、軽く拳を合わせた。
すると満足げに一つ頷いたミィーは、闘技場に向かった。
クリス「ゴホン!、僕らはグランで屋台やってくのでいいかい?」