伝説の鍛冶師Ⅲ
《サウス島・フラン》
姐さんに王の称号のことメールしたんだけど。
ちょっと問題があるからしばらく内緒にとの 返信があった。
クリス「なんでだろう?」
ちょっと分からず首を傾げた。
クリス「まあ~姐さん達のことだから、間違ったことは言って無いだろうしね」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《居酒屋》
グルガンと名乗る若い見習い鍛冶師に連れられて、早い時間から営業してる。居酒屋に来ていた。
グルガン「オッサンエール2つ、あとお任せで、あっ、兄さん俺お金ないから喜ぶな~」
唖然とするほど図々しい男である。
クリス「まあ~いいよ。好きなだけ頼みなよ」
肩を竦めてあっさり了承すれば、ポカーンと惚けた顔を晒した。
グルガン「なっ、なんだよ、お前良いやつだな。へっ、よし飲むぞ!、乾杯」
クリス「乾杯」
ゲームの世界だからアルコール摂取しても。
異常状態パラメーターが『酩酊』とステータスに表示されていた。
グルガン「さっき兄さん呟いてたな鍛冶王は無いのかって」
クリス「確かにね。料理王や錬金王なんて称号があるんだから、例えば錬金王や他の武器での称号があるんじゃないかとね」
グルガン「へえ~、なかなか鋭いね。昔の話だと。八王なんて居なくて、5武王、八星って呼ばれていたらしいぜ」
『剣聖』『武聖』『聖槍』『聖弓』『聖槌』
グルガン「聖槌ってのが鍛冶王の事らしい」
クリス「ん?、もしかして伝説の鍛冶師ってのは‥‥‥」
グルガン「ん?、なんだ兄さんは、伝説の鍛冶師探してたのかよ、だったら早く言えばよかったのにさ、そいつは俺の師匠で現『剣王』アードラ翁の事だな二つ名で剣の伝説の鍛冶師で剣王だから【剣翁】だったんだがな、最近は【剣皇】なんて呼ばれてるぜ」
クリス「なるほどね~」
『隠しクエスト王の称号を探せクリア』
報酬
・『15BP』
・『2000ゴールド』
クリス「隠しクエストの割には報酬が‥‥‥‥‥」
微妙であった。
クリス「あっ!、だけどさ、今の話に鍛冶王は何処にもないよな」
大変なことに気付いてしまった。
グルガン「そりゃそうさ!、鍛冶王ってのは、武器の奉納で神に認められた鍛冶師が一年だけ受けられる称号だからよ」
全然関係の無い話だった!。
グルガン「でも本当に『剣王』とかの称号が欲しけりゃ現剣王、剣聖、剣将の三人に認められるか、剣神に加護得られないと無理だぜ」
クリス「‥‥‥‥‥はい?」
なんだか無駄に話が大きくなってますけど!?