伝説の鍛冶師Ⅱ
町中に入って気付く、普通の町だと通り沿いに、何かしらのお店があることが多い。
店わ持てない
旅の商人、駆け出しの商人なら市場で店を開くこともある。
マップに浮かんでるのは、町の建物の四割が何かしらのお店のようだ。
これはちょっと異常である。
需要と供給がおかしな事だと思えるのだが‥‥‥‥。
クリス「冒険者ギルドは無いな」
『商人ギルド』『鍛冶ギルド』『錬金ギルド』『漁協ギルド』『料酒ラン協会』
の五つ、最後の〇シュ〇ンガイドのゲームバージョンか?、
確か、『料理王』の称号もあったな。
『おい!、料理人ランキングが変わったぞ』
『おっ、マジか!』
ありがちな噂話が聞こえて来た。
クリス「料理王か~、気になるのは気になるな」
ただ王とか、呼ばれるのはちょっと‥‥‥‥。
クリス「でも、『料理王』と『錬金王』の称号はあったけど、鍛冶師に王の称号無いんだな~」
グルガン「へっ、兄さん知らないのかい?、『鍛冶王』の称号はあるぜ」
クリス「えっ?」
グルガン「なんだ兄さん知らなかったのかい?」
いきなり知らないNPCから声が掛かった。しかも名前持ちだしね。
『隠しクエスト、八王以外の王の称号を探せ』
クリス「またか‥‥‥‥」
今度は隠しクエスト見付けてしまったらしい。
クリス「姐さんにメールしとこう」
別に景品が表示されなかったってことは、クランまたはパーティーで調べても良いって事だしね!。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《闘技場・観覧席》
レディ・メーカー『勝者【最強】!』
サミエル「うわぁ~何あれ、強すぎるでしょ」
セリシア「クリス君に聞いて【闘気】とは分かってたけど。なんで剣であんなに強いのよ」
【最強】NPCライチ・アーチボルトは、槍使いである。
前回は魔槍グングニールで無双していた。今回手にしてるのはランクは落ちるが魔剣の類いで、赤炎のロングソードと鑑定に出ていた。
壊れ性能では無いが、今大会優勝候補の一人は伊達ではない。
ウータン「あんなに強いのにオッツけらしたら三番手なんですね~」
セリシア「はあ~みたいね。正直どの大会も化け物揃いだわ」
特に剣王杯の層は厚い。現剣王の称号を持つ【剣皇】クライブ
次期剣王と呼ばれる【剣聖】アードラの二人は別格だ。
拳王杯には現拳王で【武聖】アンビシャス、
前拳王で【武神】ロドニア
【求道者】N・メーリン等の強者が予選会に名前があった。
賢王杯には現賢王【天災】
ヴァリス・エンデバー
『賢者』ヒルクが有力である。
ミィー「だっ、だだだだ大丈夫!」
ミィーも動揺していた。
サミエル「はあ~嫌になるわね~、あら、クリス君‥‥‥‥‥‥」
セリシア「あら?、サミエルどうしたの顔が引きってる‥‥‥‥、はあ~なるほどね~」
サミエルの顔がひきつるのも理解出来た。
セリシア「まさか‥‥‥‥」
王の称号がほかにあるとは、二人は思わず溜め息を吐いていた。