波の狭間に~
《巨大淡水湖クオール》
ん?、マップに湖の名前があった。
「うにゃ~ん!、にゃお~ん!?」
ご主人!、おさか~な!?
ミズリーに急かされる。
クリス「おっと悪いな」
何時もオフにしてる鑑定の魔眼をオンにした。
◇『マスれおさん』
生食可、焼いてよし、脂がのって美味しい。寿司ネタで好む通もいる。
クリス「少し生で食ってみるか」
リアルで魚さばけるせいか、簡単に三枚に下ろせた。
クリス「中骨を避けるように切れ目入れてから、皮目から身をはがすように」
よし、皮が綺麗に剥がせた。
サーモンと同じなら一度冷凍しないと虫が怖いが、ゲームの世界だと鑑定できるのでお手軽である。
刺身用に、少し厚目の切り身にして、何枚か焼くのとお刺身にしてミズリーに与えた
「う~にゃ~い、にゃ~!」
どこぞの味〇みたいなノリで、船の先端に駆けてから、湖に向かって吠えた。
クリス「美味しいかったようだね」
半身は塩鮭ならぬ塩マスれおさんを作ってインベントリー160にないないしたよ~。
クリス「よし!、もう少し釣るか」
【漁師】の職業の効果で、BPも稼げるしね。
「うにゃ~ん♪」
ご主人ミズリーのも♪
ゴロゴロと可愛らしい主張に胸がキュンキュンしたのは内緒だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《サウス島》
おっ、マップに町のある島の名前が緑と赤で表示された。
《サウス島》《ウエス島》が緑で、
《漁人島》《海賊島》が赤、
《水迷宮・ダンジョン島》が黒表示されていた。
クリス「ほへ~、まさかこんな近い所に色々あるんだな~」
ゆっくりサウス島に近寄る。
クリス「ん?、商人の町なのにあんまり船は無いな~」
少ないが漁船はあるようだ?、うん、ちょっと不思議な港町だ。
N・漁師「おお~い!」
こちらに気付いた漁師が手を振っていた。
桟橋で待っていた漁師は、
N・漁師「お前さん漁師かい?」
クリス「ああ~、海辺の町ランガで漁協ギルドに入ってる漁師だ」
N・「ほうけ~、フランは漁師が少ないからギルドで卸してくれると助かる~さ」
クリス「今日はマスれおさんが10匹程度だが、良いのか?」
N・漁師「おっ、おお~!、凄い助かる」
漁師に案内され。桟橋から程近い漁協ギルドにやってきた。
N・受付嬢「ようこそ湖の町フランへ、本日はどのようなご用ですか?」
海辺の町ランガの受付嬢とは違い普通だ。
男が女性用の制服も来てないので安心である。
売却価格75000
▽『マスれおさん×10』
・『BP50』
BP198→268
529700→604700
N・受付嬢「今後ともよろしくお願いいたします」
ちょっとしたお小遣い稼ぎになったし、食堂で使える魚も残してある。
クリス「これで乾燥できれば、マスれおさんとばを作るんだけどね~」
塩マスれおさんを二本と
ミズリー用に二本三枚に卸しといた。マスれおさん一匹5BP貰えるようで、このスピードで釣れるのなら、暇を見付けて釣りに来よう。
クリスはそっとマジに考えた。