王都の闇
イベント6日目
《闘技場・青の広場》
連日の予選に王都の民ばかりではなく近隣からも多くの旅人が、王都を、訪れていた。
アンビシャス『もう王都に着いて半年も経つんだな』
今でこそ拳王の称号で呼ばれるようになった、
最初は冒険者になるため村を飛び出したアンビシャス、一つ、一つ、様々な冒険者、商人、貴族と出会った。時に騙され、盗賊に襲われ窮地に落ちたこともあった。
それから色々な道場に通い、鍛練を積んで20になった時に冒険者ランクSを得た。
それからも研鑽して、一度王都の闘技場に出たこともあるが、
師匠から奥義を学び師匠を、越えた時に、王の称号を継承した。
アンビシャス『あの時、僕を助けてくれた冒険者のように、なれただろうか?』
アンビシャスは愉しげに挑戦者達を見つめていた。
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《王城の一角》
忌々しげに飲み干した硝子の杯を壁に叩き付けた。
王弟『忌々しい!』
何時も闘技場で行われる大会では、王弟ヤリー・チーンノ・ランバルク大公は、苛立だし気に唾棄する。
元々、出来の良い兄と比べられて来た王弟は、大公に叙され余計に王と成れない境遇を嫌っていた。
ヤリー『くそ、クソクソ!、ワイゲン公爵め余計なことしやがって』
我が子、第二王子ソーローンが、不用意に言ったことも問題だが、まさか神々の葡萄酒を手に入れて来るとは、予想外にも程があった。
少しでも次の王となれるよう後ろ楯になってやったこと。
ワイゲン公爵家のご令嬢サニアに婚姻を申し出ていた。
ヤリー『不敬にも公爵家ごときが、断りを入れて来たからに‥‥‥、無様に這いつくばって頭を下げるのを待っていたものを!』
プライドだけが肥大した愚かな小物、ヤリー大公爵とはそのような男であった。
ソーローン『叔父上!、叔父上はおりますか、ソーローンです』
ヤリー『おお~!、可愛い甥ではないか、如何した?』
ソーローン『はい!、不敬にも闘技場で王の称号が商品と出ておりますれば、是非とも僕ちんが手に入れたいと思いました!』
ヤリー『おお~、流石わ我の可愛い甥ではないか!、うむうむ闇ギルドを動かして王の称号を、持つ者か継承してしまえば良いのだ』
ソーローン『誠にございまするか!、叔父上、叔父上』
ヤリー『うむうむ、任せておきなさい、この叔父上にな、アッハハハハハハ!』
ソーローン『はい!、ワハハハハハハハ!?』
王都の闇も密かに動き始めたようだ。
クリス「いきなりVTR流すとか‥‥‥‥‥、そう言えば、今回のイベントこうしたVTR流れるの初めてだったか」