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王国劇場の団長ハートレイ



《王国劇場・執務室》



 緩やかに香る仄かな香りを楽しむ。


 一緒につまむのは、王都で人気の焼き菓子を出すお店の新作である。


 海の向こうでしか手に入らない酸味の強いライムの皮を干して、刻んだ物が練り込まれていた。


また同じくドライディーツをあしらい。砂糖使わずハートレイの為に作らせているので、糖質こそ少なくしてあるが、甘味と食感が楽しめるのも楽しい。


ハートレイ「ふぅ~、至福である」


 これで我が劇場にお客様が戻れば言うこも無いのだが‥‥‥‥‥


 今朝、『頂上決戦』のトーナメントが発表された。


 残念なことに。王都の民は屋台に朝からしけこみ騒いでると聞く。


ハートレイ「実に嘆かわしい‥‥‥‥‥」



『緊急クエストのVTRが届きました。後程ログから見ることが出来ます』


クリス「ん?、今までこんな機能無かったよな~」


そういえばさっきトーナメントのお知らせが載っていた。思い出す。


だったら運営からのお知らせの中に‥‥‥。


いや案外、公式サイトに書かれてる可能性もあるか、


クリス「(まあ~、プレイヤー動画が、YouTubeで人気になっていたからな‥‥‥‥)」







☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





N・スタッフ「お待たせしました。呼ばれた方のみ二次審査を行います」


支配人「一番クリス様、八番‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」


クリス「!?」


 受かると分かっていてもドキドキである。


 思わず握りこぶしを小さくガッツポーズ決めてしまったほどだ。 


 僕ら八人は、スタッフに案内されて面接会場に向かった。





《王国劇場・舞台》





 面接会場とされたのが、何故か舞台であった。


支配人「ええ~、二次選考に進みました八人は、我が劇場のオーナーハートレイ様と面接を受けていただきます」


支配人「(その上で、後日何らかの演出が出来る者だけが、ハートレイ様のお目にかなうであろう)」


 大仰な物言いに驚く者、慌てる者、騒ぐ者と様々だ。


その様子すら舞台の端にいるトップ女優が見ていた。


トップ女優「ふぅ~ん、あの中にあれを持ち込んだ作家がいるのね。どんな人物か楽しみね」


音楽家「ええ~、本当に、この程度何とか出来なくば、我が劇場に相応しくありませんもの」


 二人の女の目は、静かに鋭く、八人の二次選考者を見ていた。




支配人「では、一番クリス様から此方に」


 舞台の中央、舞台のセットに使われるお屋敷の一室に模していた。


 その一室に模したセットにずんぐりした体躯の小柄でぽっちゃりした男こそハートレイのようだ。


ハートレイ「ようこそ我が劇場へ、では早速君の作品を見せてくれたまえ」





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