王国劇場の支配人
《王国劇場》
王国劇場団長ハートレイ『うむうむ、このように多くの才能溢れる未来の作家が、頂上決戦など目もくれず訪れてくれた。実によい日である』
支配人『団長、まもなく受付を開始します』
ハートレイ『うむうむ、では行こうか』
小柄な身長に、ぽっちゃりな体つき後ろ姿のシルエットは、シルクハット被ってる雪だるまである。
そんなぽっちゃりハートレイは、貴族界隈では有名人だ。
実家は法衣伯爵家の三男だったが‥‥‥‥。
劇場に心血注ぐ数奇者として有名になり、貴族女性から忌避されてしまい。貴族でありながら婚姻していない珍しい人物であった。
またその一方で、芸術の理解者のパトロンをしていることで、複数の女を囲ってる好き者との噂されている負の一面を持っていた。
《王国劇場・会議室》
今日は、作家の作品を受け取り、劇場側のスタッフに見せる事になっていた。
(こういうの初めてだからな~)
せいぜい読書感想文を書くくらいで、書籍すらあんまり持っていない。
漫画は、ベッキーが集めてるの借りる位だからな~。
あっ、漫画は僕が買ってあげることもあるよ~、
買い物頼まれた時とかね。頼む時はお小遣いがピンチの合図だから、兄妹で貸し借りなんて嫌だから、僕が中学に上がる時約束したりしてた(笑)
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《劇場・会議室》
N・スタッフ「おはようございます、本日━━━━」
支配人「こちらの五人で確認して行きますので、順番で提出下さい」
▲『熊の物語』提出しますか?yes/NO
『yes』をタップした。
スタッフ「提出された作品は審査が終わり次第返却します。別室でお待ち下さい」
(へぇ~、その日に審査が終わるのか)
てっきり後日発表かと思ってた。
クリス「(今の内にトーナメント確認しとくか)」
《第一回『頂上決戦!?』》
トーナメント『拳王杯』
『名前で検索下さい▼』
検索アプリ使うほど参加人数多いらしい。
・『予選のお知らせ』
・『予選は50人毎のバトルロイヤル』
・『予選二回戦について』
検索の他、色々とお知らせがあったようだ。
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《王国劇場・会議室》
支配人「うむ、これはボツっね、ありきたり過ぎて面白く無いよ」
N・スタッフ「これはうちで以前やった劇の使い回しでした」
支配人「はあ~、ボツだね」
N・スタッフB「あっ、これ面白い!」
サクサク審査を進め8作品が選出された。
支配人「どれも悪くない作品ではあるが、一つだけずば抜けた作品が際立っていたな」
N・スタッフ「「異議なし」」
他の音楽家、女優にこの8作品読ませたのだが、
音楽家「創作意欲が湧きました」
トップ女優「わたくしもこの作品が良いと思います、ですが‥‥‥‥‥」
皆、同じ思いであるな、後は団長の判断になるが、面接も済ませる必要があった。